!! 見る 聞く 学ぶ 集う 安房国(あわのくに)再発見 !! 千葉県・南房総・館山まるごと博物館

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戦争遺跡保存全国シンポジウム、11年ぶりに館山で開催

9月5・6の2日間〜映画上映や講演会・見学会も

(房日新聞2015.1.20付)‥⇒印刷用PDF


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15年1月20日 7,685

安房の高校から支援活動20年

交流の像、ウガンダへ

(読売新聞2015.2.21付)‥⇒印刷用PDF

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15年2月21日 8,028

館山の戦跡伝え続け10年、地元のNPO

無料でガイド案内3000人

(読売新聞2015.4.1付)

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15年4月1日 3,601

小原代議士の資料から考察

館山公開講座、愛沢伸雄氏が語る

(房日2015.5.23付)

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15年5月23日 5,705

戦後70年 少年たちの前線館山に

民防空監視哨、経験者証言手記に

(読売新聞千葉2015.6.24付)⇒印刷用PDF


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15年6月24日 4,665

戦後70年、特攻操縦ペア再会

旧日本軍兵器「海龍」

10か月訓練「夫婦より強い絆」

(読売新聞夕刊2015.6.27付)⇒印刷用PDF

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15年6月27日 3,714

大人の遠足〜千葉・館山海軍航空隊赤山地下壕跡

本土決戦に備えた「地下要塞」

(産経新聞2015.7.17付)

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15年7月17日 5,019

戦後の地層 第3部

「元七三一」地下壕の告白〜命と国家② キノコ

(東京新聞2015.7.28付)‥⇒印刷用PDF


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15年7月28日 4,570

終戦直前館山湾に墜落、乗員埋葬米軍が感謝

日米史料裏付け占領政策に影響か

(読売新聞2015.7.30)

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15年7月30日 5,309

地方から発言

「平和」のまちづくり推進

愛沢伸雄(NPO法人安房文化遺産フォーラム)

(毎日新聞2015年8月11日付)

ユネスコでは、対立や争いを創造的な対話によって解決していく価値観を「平和の文化」と提唱している。私たちは地域から「平和・交流・共生」の精神を活かした「平和の文化」のまちづくりを呼びかけ、市民が主役になったNPO活動につとめてきた。単に戦争がない状態を平和と捉えるだけでなく、貧困や差別、環境破壊のない持続可能な地域社会を目指している。

東京湾口部に位置する要衝の地・館山には、幕末から御台場がつくられ、明治期からは半世紀をかけ強力な東京湾要塞砲台群が配備された。昭和に入って、館山海軍航空隊や館山海軍砲術学校、洲ノ埼海軍航空隊などが置かれ軍都となった。戦争末期、「本土決戦」が想定され、数多くの陣地や特攻基地がつくられたものの敗戦となり、その直後に米占領軍の上陸地となった。4日間ではあるが、本土では唯一「直接軍政」が敷かれた地域である。館山にのこる戦跡は、近現代日本の歩みを知るうえで貴重なものが多い。

「戦後70年」である今年、「戦跡や文化遺産を活かしたまちづくり〜館山まるごと博物館」をテーマに、9月5日から7日まで千葉県館山市で第19回戦争遺跡保存全国シンポジウム千葉県館山大会を開催する。

振り返ると「戦後50年」平和を考える市民の集いを契機に、館山海軍航空隊赤山地下壕跡の保存を呼びかけ、2003年、館山市は平和学習拠点としての整備事業を決めた。翌年に平和ガイド活動をおこなうNPO法人安房文化遺産フォーラム設立、その年4月に赤山地下壕跡が一般公開となった。そして、夏には前述の戦争遺跡の第8回大会が当地で開催され、2005年には市の指定史跡となった。以来、現在まで県内外より年間二万人近くの入壕者がある。

これまで赤山地下壕跡だけでなく、小説『南総里見八犬伝』で知られる房総里見氏の中世城郭・稲村城跡の保存運動を17年間、続けてきた。この市民活動は、歴史・文化を活かしたまちづくりを地道にすすめ、2012年に念願の国史跡となった。さらに過疎と高齢の漁村集落を活性化するため、2009年、青木繁『海の幸』(国重文)が描かれた小谷家住宅を市指定文化財にしてきた。この取り組みでは、地域の人びとと全国の画家が力を合わせ、資金を集めながら修復事業を実施し、来年4月の公開を準備している。

前回の戦跡大会以降、市民の文化財保存・活用は、点から線につながり面となり、官民協働のまちづくりに活かされている。今回の大会は「戦後七〇年」として、あらためて「平和の文化」を心に刻み、「平和・交流・共生」の精神を「ピース・ツーリズム」につなげたいと思っている。

そこで地域全体を「館山まるごと博物館」と見立て、市民が主役になった活動を進めながら、戦跡など多様な自然遺産や文化遺産に磨きをかけていくとともに、「平和の文化」を伝えていくガイド活動を深めていきたい。地域に根ざした平和教育や平和創造の活動は今、正念場といえる。


あいざわ・のぶお 1951年、北海道下川町生まれ。千葉県高校社会科(世界史)教員。館山市観光協会理事。千葉大学教育学部非常勤講師。

15年8月11日 3,834

特定非営利活動法人(NPO) 安房文化遺産フォーラム

旧称:南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム(2008年5月に現在の名称に変更)

〒294-0045 千葉県館山市北条1721-1

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