ウガンダ支援続けて20年
安房の高校生ら関係者が交流会 館山
.
NPO法人安房文化遺産フォーラム(愛沢伸雄代表)は7日、安房地域の高校生らによるアフリカ東部のウガンダへの支援活動20周年を記念する交流会を、安房西高校で開いた。関係者ら40人が集まり、活動を振り返ったあと、記念としてウガンダに寄贈するブロンズ像が披露された。
支援のきっかけは、当時、旧安房南高の教諭だった愛沢代表が、孤児の救済活動を行うNGOウガンダ意識向上協会の代表、スチュアート・センパラさん(57)に出会ったこと。ウガンダでは、内戦でエイズがまん延し孤児があふれていることを知った。
愛沢代表は、生徒らにボランティア活動を提案し、94年に支援が始まった。その後、安房高JRC部を経て、安房西高JRC部へと受け継がれて、支援バザーや募金などの活動が続けられている。
安房南高時代の資金援助を原資に2000年には、ウガンダの首都カンパラ市に職業訓練施設「安房南洋裁学校」が完成。交流の象徴として同南高の校章が掲げられた。
この日の交流会では、節目に合わせて作成した記念誌を、高校生や活動を支えた同窓芳誼会をはじめとする出席者に配布して、活動を説明。活動に関わった卒業生や支援を受けたウガンダの子どもたちの声も紹介された。
活動紹介の後には、20周年を記念してウガンダに贈られる、元南高の美術教師で彫刻家の船田正廣さん(76)が制作した、制服姿の安房南高の生徒立像が披露された。寄贈にあたり、安房西高JRC部から約5万円、館山信用金庫からふるさと応援ファンドとして10万円の助成もあった。
愛沢代表は「小さなことから始まった生徒たちの思いが、人と人をつないで素晴らしい活動になった。20年続いていることに感謝するとともに、今後も続いてくことを願っています」と思いを語った。
青木繁の洋画「海の幸」描いた家、復元・保存4月着工
館山・布良の小谷家住宅
(朝日新聞2014.2.18)
.
1904(明治37)年に青木繁が洋画「海の幸」を描いた館山市布良の小谷家住宅を復元・保存する工事が4月に着工する。画家らでつくるNPO法人青木繁「海の幸」会と地元の「保存する会」、小谷家当主らが17日、小谷家で協議し、三者で取り交わす覚書の内容を決めた。一般公開は2016年春を目ざす。
協議の結果、工期は2年とし、いったん解体してから瓦や柱などの部材の状態を見極め、実施設計することなどを確認した。
工期はまず、先代当主夫婦の居室を庭に整備し、そこに移ってから母屋を解体する。母屋はできるだけ建築当初の姿に復元する。
当初見込んだ総事業費は3600万円で、「海の幸」会から市へのふるさと納税などを充てるという。
[ .. 全文表示へ ]