!! 見る 聞く 学ぶ 集う 安房国(あわのくに)再発見 !! 千葉県・南房総・館山まるごと博物館

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(日本経済新聞2010.3.14付)

「海の幸」会のこと

入江観

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山国育ちの私は、今、四十年を超えて海辺の街で暮らしていることを幸せに思っている。

朝寝坊の私は同行しないが、妻は早朝の海岸歩きを習慣にしている。時折、地曳網に出合うことがあり、鯵や時には平目などを分けてもらってくることがある。「魚が減った」という漁師の嘆きも聞こえてはくるが、そんな時、海の恵みと直につながっているという実感はある。

今日の話は、そのことではない。青木繁の描いた「海の幸」についてである。

この作品は、近代日本の洋画としては最も早い時期に国の重要文化財に指定され、美術の教科書にも載っており、現在は作者の郷里でもある久留米市の石橋美術館にあるが、長年にわたって東京・京橋のブリヂストン美術館に陳列されていたので多くの日本人の眼に触れ、記憶に残っているはずである。

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10年3月14日 4,054

(房日新聞2010.7.8付)

日中韓の中高生ら8月に歴史キャンプ

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日中韓3か国の中・高校生らが過去の歴史と向き合い、これからの平和と交流を考える「日中韓青少年歴史体験キャンプ」が、8月に館山市と南房総市を舞台に開かれることになった。キャンプを主催する同実行委員会とNPO法人安房文化遺産フォーラムでは、参加者を募っている。

キャンプは8月4日から9日まで、南房総市富浦町の大房岬少年自然の家を宿舎に行なわれ、中国、韓国からは50人ずつが参加する予定。

計画では、安房の戦跡学習や、安房地域における中国、韓国との交流や歴史を巡るフィールドワーク、東アジアの歴史に関する講演、3か国代表による討論などのほか、スポーツ大会、キャンプファイアーを行なう。

募集しているのは、中学生・高校生合わせて40人、大学生10人で定員になり次第締め切る。費用は3万3000円。

希望者は所定の申込用紙に必要事項を記入し、ファクスで送る。送り先は安房文化遺産フォーラムへ。締切は20日。

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開催概要はコチラ

10年7月9日 14,124

日中韓3国青少年キャンプ安房で開催

150人が交流・討論

8月4日-9日、共通の歴史認識探る

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夏休みの機会に日本、中国、韓国の中・高・大学生150人が一堂に集い、歴史学習や文化・スポーツ交流を行なう「日中韓3国青少年歴史キャンプ」が8月4日から9日の6日間、安房地域を舞台に開催されることが決まった。

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一行は、南房総市富浦町の大房岬少年自然の家に宿泊。館山市などに残る安房の戦跡や南房総市千倉町の日中友好の碑、鴨川市の大山千枚田などを訪れる。日本側の実行委員会事務局の大八木賢治さんは「開催地となる安房地域の若者に、多く参加してもらいたい」と話している。

同キャンプは2002年に始まり、今年で9回目。昨年は韓国・南海郡(中止)、一昨年は中国・南京で開催された。

3か国それぞれの歴史教育の隔たりを埋め、平和学習をともに行なうことで共通の歴史認識を模索することが主要な狙い。日本は同キャンプ実行委員会とNPO法人安房文化遺産フォーラム、中国は社会科学院などの政府機関、韓国は「アジアの平和と歴史教育連体」が主催する。

プログラム案によると、キャンプは8月4日、南房総市富山公民館での開会式でスタート。5日は館山市の赤山地下壕や米軍上陸地など安房の戦跡、6日は四面石塔のある館山市の大巌院、済州島出身の海女の墓地がある鴨川市の長興院などを訪問。安房における戦争の歴史と、他国との友好、交流の歴史の双方を学習していく。

夜は3か国の青少年が語り合う、討論の時間が連日組まれる。「日本の夜」「韓国の夜」「中国の夜」と銘打って、それぞれの文化への理解を深めるほか、スポーツやバーベキュー、キャンプファイアを通じて交流。国境を越えた同世代の友情を深めていく。

日本の参加者は中高生40人、大学生10人以内で、参加費は1人3万円を予定している。

問合せは

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10年1月15日 5,637

映画『日輪の遺産』、終戦の悲話、来年公開

館山・南条の里山でロケ

堺雅人・中村獅童らが迫真の演技

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来年の公開を目指して制作中の映画『日輪の遺産』(浅田次郎原作、佐々部清監督、角川映画配給)のロケが13日から16日までの4日間、館山市南条の里山周辺で行なわれ、主演の堺雅人や中村獅童、ユースケ・サンタマリアなど銀幕のスターが迫真の演技を繰り広げた。

同作品は昭和20年夏、終戦間近の東京周辺が舞台。帝国陸軍の真柴少佐(堺)が軍トップに呼び出され、山下奉文将軍が奪取した巨額のマッカーサー財宝を秘密裏に隠匿せよとの指令を受けるという、スリルと悲劇のストーリー。真柴は部下とともに、勤労動員少女を使って任務を遂行していく。

館山のロケ地は今回、財宝の隠し場所という設定で、撮影舞台が乗り込んだ。

記者が取材を許されたのは14日午後。山中にはこうこうと撮影用のライトが照らされ、当時の陸軍トラックが運び込まれるなど、大がかりなセットが組まれていた。

当日は晴天に恵まれたものの、前夜の雨で足もとが若干ぬかるんでいる。物語は真夏の設定であるため「朝からバーナーを使い、地面をくまなく乾かして撮影可能にした」(角川映画広報担当者)という。

現場では、砲弾が入っているようにカモフラージュした財宝入りの木箱を、中村獅童演ずる望月曹長がトラックの荷台から下ろすシーンを撮影中。女学生役の20人が作業を手伝い、木箱を防空壕に運ぶ。

『半落ち』で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した佐々部監督は、穏やかな表情でシーンごとの動きを出演者らに説明。入念にリハーサル、カメラテストを繰り返していく。いよいよ収録。スタッフの「本番でーす!」の声が響くと、周囲の雰囲気が一瞬にして張りつめた。

今回のロケ実現にあたっては、館山市のNPO法人安房文化遺産フォーラムが尽力。現場で撮影に立ち合っていた角川映画の北尾知道専務は「地元の方々の協力に感謝している。クランクインして2か月近くになるが、いい絵が撮れている」と話していた。

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ロケ現場での報道用撮影は許可されず、併用写真はいずれも角川映画提供のものです。

(房日新聞2010.5.21付)

10年5月21日 12,344

■落下傘部隊ゆかりの地

版画家、秋山巌氏が作品展

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千葉県館山市の大巌院(石川龍雄住職)客殿で、1月19日から25日まで、版画家の秋山巌氏(88)の作品展が開催され、木版画や陶器など約50点が展示された。

太平洋戦争で、海軍落下傘部隊として館山で訓練をした秋山氏、復員後は棟方志功に師事し、種田山頭火の俳句やフクロウなどを題材に作品を描いている。

作品展は秋山氏の緒女町田珠実さんが、父親が戦争を体験した館山の地を旅したことが縁となったもの。期間中には秋山氏が大巌院で肉筆画の実演を、また、23日には同市内の南総文化ホールでトークショーも行なわれ、落下傘部隊の思い出や、死と隣り合わせだった体験談などが語られた。

(浄土宗新聞2010.3.23付)

10年3月23日 4,482

館山市のNPO法人安房文化遺産フォーラム(愛沢伸雄代表)は3月28日、城山公園で同日に開催される「里見桜まつり」に合わせ、城山周辺を散策する「里見ウォーキング—『八犬伝』のふるさと〜里見の城山—」を開催する。

同公園駐車場横に集合し、午前10時にスタート。4キロを約2時間かけてゆっくりと歩く。館山城跡と戦争遺跡、千畳敷、八遺臣供養塔、慈恩院、鹿島堀などをめぐるコースで、「里見ガイド」の説明付き。

参加費200円。同フォーラムでは「戦争中に城山は削られてしまったが、まだまだ築城当時の城跡遺構が残っている。ガイドと歩いて、在りし日の城の雰囲気を味わって」と話している。

(房日新聞2010.3.21付)

10年3月21日 4,435

●映画「いのちの山河」…〝いのち〟に格差があってはならない

〜いのちへの投資が地域を元気に〜

松永平太(松永医院院長・安房医師会理事)

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学生時代だったか、医師になりたてだったか、この映画の原作となる「村長ありき」という本を一気に読んだ。行政と協働しながら実践する地域医療の素晴らしさが、私の脳底に沈んだ。昭和30年代のまだ豊かでない時代、日本全国には地域格差があってはならないというメッセージには、人間愛を感じる。また、主人公が医師でないのがうれしい。

厳冬の今の時期になると豪雪で陸の孤島となる岩手のちっぽけな村で、一人の熱き村長と一人の優秀な医師が出会い、おそらく戦後初のモデルとなる地域医療を実践した。村長は「人間尊重、生命尊重こそが政治の基本である」として、子供たち、老人たちが多病多死で苦しんでいるのを助けた。その結果、全国初の乳児死亡率ゼロを達成した。環境厳しい岩手の片田舎で達成されたことは奇跡である。その地域医療実践の軌跡を観てみたい。

この映画は、並みいる国内・国外の映画を差し置いて鑑賞満足度第一位をとった。いのちというものをテーマにしていることから、私たち医療者・介護スタッフが見れば勉強になるだろうし、一般の市民の方たちもいのちの有難さを感じ取ることができるであろう。また、ぜひ政治家の方達にも観ていただきたい。

昔、田舎に大学病院より大きな病院があったら街が潰れてしまうと言われたことがある。しかし、現実には多くの雇用を生み、地域が活性化され、いのちの安全・安心につながっている。ビルの中にテナントを借りる診療所も夜になれば無医村となる都会よりも、救急車のたらい回しなどない安房地域の方が安心・安全である。そして、いのちが守られ、いのちが輝く、豊かな安房地域を創るには何をしなければならないのか、私たち市民が自分のこととして参画することを期待する。いのちに投資することは地域を元気にすることであり、未来へ通じる行為であることを強く主張したい。

つい先日、職員の結婚式に呼ばれた。その席で「利他」という言葉を幸せいっぱいのおお二人に贈った。「利」を「他」のひとのために提供することは、医療介護に従事するプロフェッショナルとして大切な魂である。私の診察机の前壁にも「忘己利他」という文字を飾っている。地域医療においては有名な言葉で、「もうこりた」と呼ぶ。

映画の主人公である深澤村長は、まさに己を忘れ村民のために利他を提供した実践の人である。59歳という若い歳で亡くなり、感動的な映画のラストシーンである雪降るなか多くの村民の迎えを受ける車の中で、深澤村長は「もうこりた」と言っているのだろうか。

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映画「いのちの山河」上映会の詳細はこちら

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10年2月27日 5,548

(2010.3.6付)

安房看護専門学校、最後の学生9人が卒業

39年の歴史に幕〜地域医療支える人材輩出

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安房看護専門学校(館山市湊、野原正校長)は4日、卒業式・閉校式を行い、最後の学生9人を送り出して39年の歴史を閉じた。

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10年3月6日 4,433

第三回家庭教育学級〜安房の国を再発見

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2月4日、図書館にて、第三回家庭教育学級が行われました。皆さんは地元館山の歴史についてどの位知っていますか?NPO法人安房文化遺産フォーラムの池田恵美子先生を講師にお迎えして知られざる安房のお話を伺いました。

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安房に残る数々の戦争遺跡にはこの10年間で6千人、いまも年間にして200団体もの人々が国内外から訪れています。大房の砲台跡や赤山地下壕などが有名ですが、たくさんの遺跡があるということはそれだけ戦争の拠点として重要な場所だったことです。もしかしたら沖縄のような地上戦が、この館山で起こっていたかもしれないのです。1945年には米占領軍3500名が上陸し、日本本土で唯一「4日間」の直接軍政が敷かれ、館山の街を占領支配しました。ほか、人間魚雷「回天」の格納壕・数々の砲台跡・基地跡など、一時間の講演ではとても足りない戦争の傷跡に驚くばかりでした。

ほとんどの親やよは戦争体験のない世代。遺跡を見ただけでは想像することすらできません。よくわからないから子供にも見せない、敬遠してしまう、という人も多いと思います。安房文化遺産フォーラムの方々は、放置され朽ちかけていたこうした遺跡を、戦争の事実とともに保存しようと調査・研究を続けながら遺跡巡りのガイドもしてくれます。宮城の赤山地下壕は600万年前の地層や、掘削した当時のツルハシの跡も見られるそうです。ぜひわが子にも見せたい、と思いました。そして見塚な遺跡をめぐり、先人たちが築いた知恵や歴史を語り継ぐことの大切さを感じました。

館山海岸通りにある小高記念館という白い建物に、NPO法人安房文化遺産フォーラムはあります。一度足を運んではいかがでしょうか。

(那古小学校PTA広報2010.3.15号)

10年3月18日 4,060

県高校教職員組合安房支部の教育研究集会が、きょう29日午後6時から館山市の安房教育会館で開催される。地域の人の参加を呼びかけている。参加無料。

講師は、NPO安房文化遺産フォーラムの愛沢伸雄さん。テーマは、「足もとの地域から世界を見る」。授業づくりから見えてくる地域づくりについて講話する。

(房日新聞2010.1.29付)

10年1月29日 4,361

特定非営利活動法人(NPO) 安房文化遺産フォーラム

旧称:南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム(2008年5月に現在の名称に変更)

〒294-0045 千葉県館山市北条1721-1

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