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小高記念館が国有形文化財に
(毎日新聞2015.11.21付)‥⇒印刷用PDF
また、文化審は、館山市館山の海岸通りに面した「小高(おだか)記念館」登録有形文化財(建造物)に指定することも答申した。
小高記念館は大正初期に千葉銀行の前身の「古川銀行鴨川支店」として建てられた木造2階建ての洋風建築。関東大震災で館山地区の主要な建物が壊滅したこともあり、1930年に水産業の拠点として館山港にほど近い現在地に移築された。
戦後は小高熹郎(としろう)衆議院議員(1902〜97年)の事務所を経て、地域の水産関係や文化財の「資料館」として使われた。小高氏の死去後は使われず朽ちかけていたが、NPO安房文化遺産フォーラム(愛沢伸雄代表)が小高家の了解を得て2006年から活動拠点として使っている。
愛沢代表は「外壁の塗装など手間はかかるが、内部はしっかりした造り。文化財として認められたのを機に、街づくりの拠点にという小高先生の遺志を受け継いでいきたい」と話している。
【中島章隆】