お知らせ » 記事詳細
ノーベル賞受賞、祝福広がる
大村さん、館山・小谷家住宅保存活動に尽力
(毎日新聞2015.10.8付)‥⇒印刷用PDF
ノーベル医学生理学賞に北里大特別名誉教授の大村智さん(80)、物理学賞に東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さん(56)が決まり、ゆかりのある県内関係者の間に祝福の声が広がっている・
美術に造詣が深い大村さんは、明治期の洋画家・青木繁の代表作「海の幸」誕生の部隊となった小谷家住宅(館山市布良)の保存に尽力し、NPO法人青木繁「海の幸」会の理事長を務めている。
6年前、会の代表に推された大村さんは小谷家当主の小谷福哲(ふくあき)さん(64)と会い、保存運動をしても支障がないか尋ねたという。小谷さんは「温厚な紳士で、私どもの生活まで心を配っていただいた。去年もノーベル賞候補と聞いていたが、今年実現して本当によかった」と喜んだ。
住宅の修復は来年3月に終わり、大村さんの日程に合わせて4月24日に式典が開かれる。小谷さんは「受賞で忙しくなると思う。来ていただけるだろうか」と気をもんでいる。