安房地域母親大会開く
「疎開した40万冊の図書」上映
10・11日に館山コミセン、監督トークも
(房日新聞2015.10.7付)‥⇒印刷用PDF
「女性と子どもの目から安房での戦争を見つめよう!」をスローガンにした第21回安房地域母親大会(同実行委員会主催)が、10、11の両日、館山市コミュニティセンター第1集会室で開かれる。ドキュメンタリー映画の上映と監督トークを主体に、平和について考える場。10日には「おやこピースカフェ」があるほか、両日ともパネル展示、11日にはワークショップを予定。上映協力券(チケット)を500円で販売している。
太平洋戦争末期、東京都立日比谷図書館の蔵書を疎開させた史実に基づく、ドキュメンタリー映画「疎開した40万冊の図書」(金高謙二監督)を上映する。戦時下で生きることが精いっぱいな状況でありながら、活字文化を守った図書館員、高校生、疎開先で土蔵を提供した村人の思いが交錯する作品。滝沢馬琴の自筆稿本「南総里見八犬伝」もこの疎開で戦火を免れたという。映画では東日本大震災で被災した図書館の復興も描かれている。文化について考えさせる作品。
上映は2日間とも午後1時半から。3時半から金高監督のトークを予定。金高監督は国立館山海員学校(現館山海上技術学校)卒。外国航路の船員を経て人形劇団員。2013年に本映画を制作している。
10日は午前11時からパネル展示「安房での戦争〜忘れずに伝えたいこと〜」。10時半からは「おやこピースカフェ」で疎開体験者の話を聞く。
11日は午前10時からパネル展示、10時半からはワークショップ「禁止唱歌と替え歌」、語り、「禁演落語」などが予定されている。
未婚者や男性でも参加できる。10日のみ保育があるという(要予約)。
上映協力券は宮沢書店本店と鴨川書店で扱っている。