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生理学・医学賞 大村さん受賞館山も沸く

洋画家ゆかり旧家保存に尽力

(読売2015.10.07付)‥⇒印刷用PDF

ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった北里大学特別名誉教授の大村智さん(80)は、明治の洋画家の青木繁(1882〜1911年)が宿泊した館山の旧家の保存に私財を投じるなど力を尽くしている。市内の関係者からは6日、祝福の声が上がった。

青木繁は1904年夏、同市布良を写生旅行し、旧家・小谷家に40日ほど滞在して名画「海の幸」(重要文化財)を描いた。小谷家は2009年、市有形文化財に指定され、修復のための募金活動が続いている。

運動の中心は全国の画家ら約600人でつくるNPO法人「青木繁『海の幸』会」(川崎市)。館山市は小谷家の修復保存の充当することを前提に「ふるさと納税」を募っており、会からは計300万円の寄付があった。理事長を務める大村さんは、個人で13年1月に300万円を寄付した。

同会と地元住民らの「青木繁≪海の幸≫誕生の家と記念碑を保存する会」を橋渡しするのが、NPO法人安房文化遺産フォーラム。フォーラムの愛沢伸雄代表(63)は「最近、2回ほど館山に来ていただいた。大村さんだから大勢の画家がまとまる」と語る。

地元の美術教室「黒潮会」を主宰する画家伊東博子さん(84)(館山市北条)は、自作の絵を大村さんに購入してもらったといい、「女性の絵に理解が深い。(受賞は)うれしい限りです」と喜んだ。

15年10月7日 11,494

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