!! 見る 聞く 学ぶ 集う 安房国(あわのくに)再発見 !! 千葉県・南房総・館山まるごと博物館

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歴史の証人

戦争遺跡は訴える

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◇東京大空襲(東京)〜下町の犠牲者は10万人に及ぶ

◇「震洋」特攻基地跡(千葉)〜船首に爆薬積み体当たり狙う

◇松代大本営跡(長野)〜掘り跡が生々しい象山の内部

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.記者:千葉宣男

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08年8月15日 5,497

◎市民が主役の生涯学習まちづくり

〜法人名改称と「まちづくりシンポジウム」のお誘い

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・授業づくりから地域づくりへ

・地域まるごと博物館

・市民が主役の生涯学習まちづくり

08年5月31日 6,208

院内にギャラリー開設…開かれた病棟へ、市民に開放

最初の展示は愛沢綾子さん

(房日新聞2008.4.8付)

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08年4月8日 6,705

●列島だより…安房を再発見

戦跡保存やガイド、合唱団

要塞、特攻の軍都だった

平和、元気な地域づくり

NPO法人安房文化遺産フォーラム

愛沢伸雄/小沢義宣/池田恵美子

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地域づくりをめざして千葉県の房総半島南部(安房地域)でNPO法人安房文化遺産フォーラム(館山市、愛沢伸雄代表)が精力的に活動しています。戦争遺跡、中世の城跡、文化財の保存・活用、各種イベントから地域運動まで活動の幅を広げています。(上田明夫)

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活動の柱のひとつ戦争遺跡ツアーガイド(平和研修)は、フォーラム設立後の五年間で八百団体約二万人。最近の日程を聞くと—

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11月21日 労組の九条の会

26日 全商連

同 静岡地方のタクシー協会

30日 政党関係者

12月6日 旅行団体

同 東京の労組

7日 無料ガイド

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先月22,23日は若者向けに「戦国こすぷれ大会〜里見八犬伝in館山」を主催。28日は「地域医療と看護学校問題を考える医師・看護師と市民の集い」もありました。12月のこの後も東京の中学1年生40人のガイドなどスケジュールはぎっしりです。

戦跡ツアーの一つに参加してみると、ホテルの一室で映像を使った座学のあと赤山地下壕へ。

ガイドは、かつて釣りざんまいを夢見て移り住んだ小沢義宣さん(70)。6、7年前、愛沢氏らの戦跡調査の公民館活動に参加し「釣りができない日に歩いていると変なものに出合う。なんだろう、なんだろうと思っていましたが、案内と説明でそれがわかった」とこの道へ。


●ウミホタルの歌

青い光を放つウミホタル。館山は世界的にも有名な生息地ですが、戦時中、軍事利用で地元の子どもたちが採取を命じられました。平和研修で語り継がれ、生まれたのが合唱組曲「ウミホタル〜コスモブルーは平和の色」。NPO主宰の市民合唱団もでき、この12月も3回の練習です。


●戦国の城跡歩く

戦国大名里見氏の史跡をめぐるウオーキング、空き店舗を活用した「まちかどミニ博物館」と多彩に活動する同フォーラム。一昨年、「あしたのまち・くらしづくり活動」で内閣官房長官賞を受賞、この十一月には千葉県知事から地域観光振興功労で表彰されたばかりです。

事務局長の池田恵美子さんは「会員は200人、ガイドは50人ほどが活動しています。戦争遺跡とともに地域の有形無形の文化とその遺産を継承し、活用し、みんなが元気に、そして支え合う地域づくりをしたいですね」と話します。


●平和、元気な地域づくり

NPO代表 愛沢 伸雄さん

足もとの地域の人々の生活や文化を見つめ、再発見し、平和で元気よく住むことのできる地域社会にしたい。だれもが願うその思いから、「何もない」「保守的地域だから」ではなく、安房(「安らかな家」の意と解しています)という名に込められた地域を歩き、話を聞き、調査研究と運動を重ねると、その尽きせぬ魅力と特性を知ることができました。全国的にも貴重な戦争遺跡の再発見もその一つです。

平和研修で訪れた方から自分の地域を見つめ直すきっかけになったという感想も寄せられています。この南房総を舞台に平和と地域活性化のネットワークがこれからも広がればすばらしい。地域コミュニティ、地域と地域、地域と世界を足もとからつなぐNPOの発展に力を尽くしたい。

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●太平洋戦争開戦の日

要塞、特攻の軍都だった

きょう12月8日は、67年前の1941年、日本軍がハワイ真珠湾攻撃をした日です。主力は航空母艦と艦載機でした。愛沢氏らによると、軍都館山のシンボル館山海軍航空隊は空母パイロットの養成機関で、基地は「陸の空母」と呼ばれ、真珠湾攻撃とも深くかかわっていました。

すぐ山側にある赤山地下壕は「住民から、ごみ捨て場で子どもが遊んで危ないという訴えがあった所」とフォーラム会員の神田守隆さん(元共産党館山市議)。市民とともに神田さんも議会で尽力し、今は館山市指定文化財として一般公開されています。

調査で秘密のベールをはがし、総延長約2キロの地下要塞の姿を市民と全国に知らせ文化財にまでしたのが、当時県立高校で「世界史」を教えていた愛沢氏ら市民だったのです。


●岬や海岸線には

戦争遺跡は館山市だけで五十カ所近く。安房文化遺産フォーラムが出版した『あわ・がいど 戦争遺跡』を手に海辺を行くと、常緑のマテバシイの樹林、波打ち際、あるいは今は中学校のなかに戦争遺跡の数々が。

南房総は明治期から「東京湾要塞地帯」に指定され、戦争とともに強化されました。指折りの景勝地、大房(たいぶさ)岬(南房総市富浦)は岬全体が要塞跡でした。

南に行くと、太平洋諸島の上陸作戦訓練にはぴったりの平砂浦(へいさうら、白砂青松百選)を演習場にした館山海軍砲術学校跡。常時1万5千人が訓練したという当時の写真パネルが展示してありました。


●本土決戦に備え

海岸線を行くと、戦争末期の本土決戦に備えた水上特攻艇「震洋」などの特攻基地跡です。海から離れたところには本土決戦の切り札、ロケット特攻機「桜花」の基地跡も。

南房総に展開した七万の軍隊が本土決戦・「第二の沖縄戦」の臨戦態勢のまま1945年8月に敗戦の日を迎えます。9月3日、米占領軍本隊約3,500人が館山に上陸、4日間でしたが本土で唯一「直接軍政」をしきました。軍政解明のきっかけは「中学校の日誌で記述を発見したことから」(池田事務局長)といいます。

要塞・訓練・特攻—サンゴの北限の温暖な気候と花、海水浴や釣りの観光とレジャーのまちのもう一つの顔です。

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※WEBの記事はこちら

08年12月8日 7,606

館山市のNPO法人「安房文化遺産フォーラム」(南房総文化財・戦跡保存活用フォーラムから改称)が、地域の歴史や文化を紹介するガイドブック「あわ・がいど」の第4弾として、「安房古道を歩く」(縦横21センチ、48ページ、600円)を発行した。

安房地域の郷土史研究家や山歩きの専門家でつくるグループ「歴史工房安房」(島田輝弥代表)の会員たちが、実際に山道を歩くなどして情報を集め、執筆した。江戸時代に旅人が房州往還の脇道として利用した、「房州木ノ根峠」(南房総市)を越える山道など、館山、鴨川、南房総の各市や鋸南町の14コースが地図やイラスト、写真と共に紹介されている。

問い合わせは、同NPO法人(0470-22-8271)へ。

08年6月26日 5,370

◎エコの潮流〜エコウォーク

…埋もれた名所発掘も

(青木繁≪海の幸≫ウォーキング)

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案内されて細い路地に足を踏み入れると、新緑に包まれるように立つ古民家が見えてきた。1904年、画家の青木繁が滞在し、代表作「海の幸」を描き上げた小谷家。家主の栄さん(84)によると「地元でも長く忘れられていた逸話だった」という。

青木繁「海の幸」1904年(福岡県久留米市・石橋財団石橋美術館蔵)

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「エコウォーク百選」にも選ばれた、館山市の富崎地区の漁村を巡る4・5キロ・メートルの散策コース。さりげない風景が続くが、「ガイドが付けばどこでも名所になります」と、NPO法人南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム事務局長の池田恵美子さん(47)は足を止めた。

家主の小谷さん(右)と談笑するガイド役の池田さん。地域の人とのふれあいも「エコウォーク」の魅力の一つだ ただ健康のために歩くのではなく、地域の自然や文化を学びイベント収入の一部を寄付することで、その保護に貢献しようという「エコウォーク」。館山市では、産官民連携による「たてやまエコツーリズム協議会」が市町村単位では国内最多の8コースを整備し、普及に努めている。

PR不足からか、これまでの参加者は決して多くはない。それでも、平日・閑散期対策としてホテル関係者の期待は大きい。「埋もれていたものを見つけ、磨きをかけるんです」と池田さん。地元住民には思いも寄らなかった場所を観光資源にしようという取り組みとしても、注目されている。


【メモ】館山市内にはほかにも、戦国大名・里見氏ゆかりの史跡、白砂青松の平砂浦海岸などを歩く「エコウォーク百選」認定コースがある。6月中旬〜7月上旬にイベントを開催予定。問い合わせは、たてやまエコツーリズム協議会(0470・28・2211)。

“エコ”“体験型”をうたい文句にした「エコツーリズム」が注目を集めている。背景には、環境への関心の高まり、旅行者が自然に及ぼす悪影響への反省があるとされる。この大型連休中、各地で企画されたイベントを追いながら、県内のエコツーリズム事情を探る。(田中誠)


読売新聞サイトはこちら

08年4月29日 5,757

◎特攻兵からの「遺言」⑥

…米軍上陸なら第2の沖縄

…本土唯一の直接軍政に

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房総半島南端の館山市およびその周辺は帝都・東京を守る重要な拠点だった。館山海軍航空隊があり、東京湾要塞地帯の一角として砲台や魚雷基地が設置されていた。

「館山周辺は、米軍が上陸すれば、第二の沖縄として戦闘が行われた可能性が高かった」。戦争遺跡保存活動を行なっているNPO安房文化遺産フォーラムの愛沢伸雄理事長(56)は語る。

敗戦が色濃くなった時期、南房総市(旧三芳村)にロケット特攻機「桜花」、鋸南町に「海竜」「回天」などの水中特攻艇の基地が置かれた。館山市の洲崎、波左間には「震洋」の基地も秘密裏に造られた。

震洋は6千隻以上が製造された。ベニヤ板のボートで、舳先に爆薬を装備、自動車のエンジンを積み海上を疾走した。小さな漁港にまぎれるように、格納壕や隊員の居住壕が掘られた。波左間漁港内には発進用のスロープ、洲崎には完成時期の記された格納壕が今も残る。

◇出発なく終戦

「死の棘」「魚雷艇学生」などの著書のある作家・島尾俊雄氏は、奄美諸島の加計呂麻島で震洋隊長だった。「出発は遂に訪れず」では、8月13日の特攻戦発動と15日の終戦の詔勅により揺れ動く心を描いている。

「第18突撃隊戦時日誌」によると、波左間に配属された真鍋康夫中尉を部隊長とする第59震洋隊の176人。首都を守るため予備学生や予科練など若い命が集められ、1945年7月14日に基地に入った。しかし震洋が配備されたのは8月13日で、出発はなく終戦を迎えた。

◇祖国安泰願い、散る

「ベニヤ板のモーターボートに爆薬を積んで敵艦艇に体当たり。今考えれば確かにお粗末な特攻兵器であるかもしれない。しかし若き隊員たちは祖国日本の安泰を願い戦場に散ったのである」(長崎県川棚基地で震洋訓練を行なっていた伊藤太兵衛氏の回想=千葉日報社「幻の本土決戦」より)。

終戦直後の9月3日、米占領軍が館山航空隊近くに上陸。残った日本軍人らの妨害を警戒した占領軍は、4日間ではあったが、館山に本土で唯一の直接軍政を敷いた。

(千葉日報・穐田政宏)

08年8月17日 5,620

コスプレーヤー 市民と戦国競演

館山で大会


館山市の城山公園で23日、「戦国コスプレ大会」が開かれた。里見氏や里見八犬伝の歴史と若者文化が融合した新しいイベントに、全国からコスプレーヤーが集まり撮影会や八犬士イベントが行われた。

同イベントは市内のNPO安房文化遺産フォーラム(愛沢伸雄代表)を中心に市や観光団体が今年4月から開催し、今回が第2回。戦国、歴史創作系のコスプレイベントで、市内の手作り甲冑(かっちゅう)隊や殺陣師の魂刀流志伎会も参加し、幅広い客層が歴史ロマンを楽しんだ。同市内の中塚壮太くん(8つ)は「タイムマシンがあったら戦国時代に行って本当に戦ってみたい」と手作り甲冑を試着してご満悦。

主役のコスプレーヤーは戦国ゲームキャラを中心に全国から集合した。神奈川県などからの4人で参加の男性はテレビゲーム「戦国無双」の徳川家康。「城がバックで風景に合う。殺陣師にポージングも教わり楽しかったです」と笑顔で話した。

大半の参加者が前日から市内に宿泊し、市でも滞在型の観光イベントとして期待をかけている。


(写真)思い思いのコスプレで城や茶室などをバックに撮影=23日、館山市の城山公園

千葉日報サイトはこちら。

08年11月24日 7,601

◎地域医療の危機救え

...館山で医師と市民の集い

.....看護学校開設への方策探る

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館山市にある館山准看護学校と、安房看護専門学校が閉校するのを受けて11月28日、同市のコミュニティセンターを会場に、「地域医療の危機と看護学校問題を考える-医師と看護師と市民の集い」が開かれた。会場には市民らおよそ120人が集まり、安房医師会の宮川準会長らの話に聞き入った。

集いは、両学校が閉校すれば看護師不足に陥り、地域医療だけでなく、移住促進活動など多方面に大きな影響を及ぼすとして、新たな看護学校設立の動きがある中で、現状に理解を深め市民としてなにが出来るかを探ろうと、同市の愛沢伸雄さんらが呼びかけ開いた。

集いではまず、医療法人博道会の看護師養成所設立準備室顧問の出口勉氏が現状説明を行い、安房地域では、看護師不足で一般病棟の一部を休止している病院があることや、安房地域では今後5年間で、200人以上の看護師不足が見込まれることなどを説明した。

このあと、宮川会長が移譲前の安房医師会病院が、看護師不足で運営難になったことや、准看護学校と安房看護専門学校との関係、閉校の理由などを述べ、「安房地域の医療維持に向け行動していきたい」と語った。続いて、館山病院看護部長の加藤尚子さんが看護師確保のため北海道や山形まで出向いたが、1人も来てくれなかった苦労を語り、「いまどうするかが切実な問題」と話した。

博道会総長の大島博幸氏も、医療崩壊の問題では医師不足が取り上げられるが、医療、介護、福祉まで関わっている看護師の不足で地域医療が崩壊すると再生できないとし、地域での看護師養成や、離職者の再教育による確保などを訴えた。

また、前館山病院長で、長年、僻地医療に携わっている高野良裕氏は、地域崩壊が看護師不足の根底にあるとし、さらに現在の看護師高学歴化に対し、「(看護師は)いまは管理職になってしまった。昔は看護師が患者の側にいた。だから医師も尊敬していた」などと述べた。

質疑応答で、市民からは「行政への働きかけはしたのか」「看護学校を設立するなら市民の声が届く組織づくりを」などの質問や意見が出され、老後の医療に不安を訴える移住者の声もあった。

呼びかけ人の愛沢さんは、看護学校開設に向け「きょうをスタートとし、大きな市民運動への皆さんの力をお貸しいただきたい」としており、今後広く努力を呼びかけていく考えを示した。

08年12月2日 6,663

●文化の日表彰、安房は7人と2団体

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県は、平成20年度文化の日千葉県功労者表彰の受賞者を発表した。今年度受賞者は県内全体で女性12人を含む個人63人と5団体。このうち阿波地域では個人7人と2団体の受賞が決まった。いずれもそれぞれの分野で、県の発展に寄与した功績を称えての表彰。11月3日午前10時から県議会議場で表彰式が行われる。

安房の受賞者と功績は次のとおり。=敬称略

(中略)

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【地域観光振興功労】

▽NPO安房文化遺産フォーラム

平成5年に安房地域の自然環境や、文化遺産保存活用による地域づくりを狙いに設立。16年のNPO法人となり、行楽客、学習旅行の生徒らを対象としたガイドツアーや、里見ウォーキング、まちかどミニ博物館などに取り組み体験型観光の振興に貢献。館山市館山

08年10月30日 8,278

特定非営利活動法人(NPO) 安房文化遺産フォーラム

旧称:南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム(2008年5月に現在の名称に変更)

〒294-0045 千葉県館山市北条1721-1

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