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青木繁「海の幸」オマージュ展
小谷家住宅の修復契機に 館山
明治の洋画家、青木繁(1882〜1911年)が国の重要文化財「海の幸」を描いた館山市で5日、繁を尊敬する画家らによる作品の巡回展「青木繁『海の幸』オマージュ展」が始まった。
繁が「海の幸」制作に取り組んだ小谷家住宅(同市布良)の保存事業を盛り上げようと、NPO青木繁「海の幸」会(大村智理事長)や市が同展を企画した。
東京、京都、福岡でも開かれ、作品の売り上げの一部は保存事業の資金になる。館山会場で作品は販売していない。
会場は2カ所に分かれ、第1会場の渚の駅たてやま内渚の博物館には、現代の画家たちが繁に思いをはせて描いた絵画23点と、繁の下絵やデッサン画10点が並ぶ。
第2会場の館山市コミュニティーセンターには地元の美術愛好家らの作品80点を展示している。
オマージュ展初日のセレモニーでは金丸謙一市長が「海の幸が館山で描かれたことは市民にとって大きな誇り。
小谷家住宅の工事も着工した。
青木繁との縁は市の教育、文化、観光振興に大きな意義」と語った。
小谷家住宅の修復工事は2016年3月まで続き、同年4月の公開を目指す。
会期は第一会場・31日まで、第2会場・24日まで。
入場無料。
23日午後2〜3時には美術評論家、金澤毅氏のギャラリートーク「芸術は時代を映す鏡」が開かれる。