旧安房南高で現代美術展 あすまで 館山
木造校舎活用しビエンナーレ
2年に一度開かれる美術展覧会である「ビエンナーレ」の安房版「第10回『半島の現代美術展』安房ビエンナーレ」の「街バージョン」が19日から、館山市の旧安房南高校木造管理校舎で始まった。旧校舎をそのまま活用、安房在住の芸術家らが思いおもいの作品を展示している。街バージョンはあす21日まで。きょう20日午後1時からは「安房南高校の思い出を語る会」も開かれる。
足かけ20年目となる展示。今回は「半島の海・街・森」がテーマで、「海バージョン」は16日まで、鴨川市民ギャラリーで開かれた。
街バージョンは、県指定有形文化財の管理棟校舎を活用した。校長室は版画家の今井俊さんが「神話的世界」として作品を展示。真魚長明さんは「体育教員控え室」を使い「全国動物解放同盟安房支(青)」の展示をしている。
このほか、イラストレーターの山口マオさん、木彫の船田正廣さんら、総勢20人が旧教室をそのまま活用し、平面から立体まで、さまざまな作品を展示している。
19日は午前10時の開会から、大勢の入場者が訪れ、作品に見入っていた。卒業生もおり「生徒のころは、正面玄関から入ったことなどなかった」と、母校での開催に興味深げだった。
展示は会期中の午前10時から午後4時まで。電気、水道、トイレは使えない。仮設トイレが設置されている。
20日午後1時からは、2階の旧職員室を使い、思い出を語る会が予定されている。
「森バージョン」は、25日から31日まで、富津市亀田の芸術の森で開かれる。