(房日新聞2010.4.8付)
教育旅行 21年度は50校受け入れ 館山
豊富なメニューで年々増加
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地域資源を活用した体験観光を目玉に、教育旅行の誘致に力を入れる館山市の21年度実績がまとまった。受け入れた学校数は、昨年より4校増えて50校を数え、無人島探検やビーチコーミング、田植え体験など豊富なメニューに、延べ6007人(前年比1757人増)の子どもたちが「館山」を体感した。
5月の連休明けから夏休みが始まるまでの端境期に、中学・高校による教育旅行のニーズは高く、限りある予算の範囲内で体験観光を通した学習旅行を求める学校側の思惑と合致。市内でもNPOや業者の協力で、里海や里山を利用した豊富な体験メニューもそろうようになり、6年ほど前から同市の教育旅行受け入れが本格化した。
以来、16年度が12校、17年度38校、18年度は42校と年を追うごとに増加。とりわけ関西・中京方面からのディズニーランドとセットにした修学旅行が多く、最近は東北エリアや首都圏の学校が学習旅行に訪れるケースも目立ち、受け入れ施設もペンションやホテルから民宿も加わるようになってきた。
21年度の状況によると、月別受け入れ数はやはり6月が10団体で最も多く、次いで5月の7団体、4、10月の5団体と続く。体験プログラムの人気ランキングでは、やはり海の館山を象徴する海辺の自然観察・ビーチコーミングが1271人とトップで、平和学習体験の908人、砂山滑り体験528人、房州うちわづくり407人、田植え体験338人の順となっている。
すでに、今年も今月14日から受け入れがスタート。前年を上回る予約状況となっており、「教育旅行のニーズはまだまだ高いです」と窓口となっている体験交流協会では話している。