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戦後50年、埋もれた戦史調査

高校教諭らが実行委員会、8月に平和を考える集い開催へ

(房日新聞1995.1.13付)

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第二次世界大戦の終戦から五十年をきっかけに、安房地域の戦史を掘り起こし平和の意味を後世に語り継ごうと、高校の教諭らによってこのほど「戦後五十年・平和を考える集い」実行委員会(会長・加藤俊夫安房高教諭)が組織された。

房総半島は、首都・東京を守る戦略拠点として重要な位置にあり、戦争末期には米軍上陸も想定されていたという。このため、安房地域には戦時中の施設や、悲話も多い。こうしたことから思想、信条を超えて賛同者を募り、戦時中における安房地域の役割、埋もれた戦争遺跡を調査研究して、戦争の悲惨さを確認しようというもの。実行委員会では八月に、資料を展示した「戦後五十年・平和を考える集い」を開催する計画。活動の第一段階として、今月二十二日に、戦争遺跡を訪ねるフィールドワークを予定している。

実行委員会組織のきっかけは、平成五年十月下旬、館山市で開かれた「学徒出陣五十周年学徒兵と関係者が語る『館砲』『洲ノ空』展」。この展示会に関わり、調査を行った安房南高教諭の愛沢伸雄さんが、同展示会が大きな反響を呼んだことなどから、さらに戦後五十年をきっかけに、調査研究を進め、風化していく中で、正確な史実をは握して後世に残そうと、賛同者を募った。呼びかけに対し、これまでに高校教諭、一般市民ら八十二人が加わった。

実行委員会では、今後、小、中学校教諭にも呼びかけて賛同を増やし、市民の情報を得ながら調査を進めていく予定で、最終的には、郷土史研究や、学校教材に役立つ本にまとめたい考え。

今月二十二日に行われるフィールドワークでは、バスで、館山市宮城の旧海軍航空隊赤山地下壕要塞群、三芳村下滝田にあるロケット特攻機「桜花」発射基地跡などを視察する。

定員五十名で費用は二千円。当日、午前九時三十分までに市コミュニティセンター駐車場前集合。

申し込み、問い合わせは愛沢さん(夜間のみ電話27-6350)へ。

04年3月1日 15,876

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