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閉校した小学校で美術展 館山
(NHKニュース2019.4.30)
館山市で、閉校になった小学校の校舎を会場に、地域ゆかりの画家たちの作品を集めた美術展が開かれています。
「布良の海を愛した画家たち展」と題したこの美術展は、地元で活動する「青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会」が、おととし閉校になった旧富崎小学校の校舎を活用して初めて開きました。
会場には、明治から昭和にかけて活躍した地域ゆかりの3人の画家、青木繁と寺崎武男、それに倉田白羊の作品に加え、地元の子どもたちが描いた模写絵など合わせて100点余りが展示されています。
このうち「平和来たる春の女神」は、寺崎が昭和21年春に完成させたびょうぶ絵の実物で、遺族から「保存する会」に寄贈されたものです。
訪れた人たちは、房総の神話が描かれた作品などを一つ一つ、じっくりと鑑賞していました。
主催した団体の会長を務める島田博信さん(85)は「偉い画家の絵というのはなかなか見てもらう機会がないので、できるだけ多くの人に鑑賞してもらいたい」と話していました。
この美術展は来月6日まで開かれています。