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廃校に名画ずらり〜安房ゆかりの画家展
(千葉日報2019.5.4付)…⇒印刷用PDF
安房ゆかりの名画や資料を集めた「海とアートの学校まるごと美術館」が館山市の旧市立富崎小学校で開かれている。「海の幸」で知られている青木繁や自由画教育に尽力した倉田白羊、寺崎武男らが描いた作品100点以上を展示。6日まで。
イベントは、2017年に閉校した同行を地域活性化に生かそうと初めて企画。同市富崎地区の布良は風光明媚(めいび)な景観が多く、多くの画家が訪れたことから「美術界の聖地」として親しまれている。
会場には、青木繁が友人らと布良を訪れた際に描いた国重要文化財「海の幸」の複製画や、大正期に同校などで自由画教育に尽力した倉田白羊の襖(ふすま)絵など力作が並ぶ。現在の県立安房高等学校で美術指導を務めた寺崎武男のエッチング画を拡大した巨大緞帳もあり、様々な画家の多様な作風が楽しめる。
校舎には絵画のほか、富崎地区の歴史を伝える資料や漁具を展示。主催する「青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会」の島田博信会長(85)は「この地に立派な画家がいたという歴史を知ってほしい。幅広い世代に見てもらえたら」と話している。
毎日午後1時半からは紙芝居や歌などのイベントを実施。午前10時半〜午後3時。入場無料。問い合わせはNPO法人安房文化遺産フォーラムの池田さん。TEL090(6479)3498。