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赤山地下壕、入壕者過去最多を更新
ツアー増え団体客が倍増
(房日新聞2018.4.7付)‥➾印刷用PDF
館山市の戦争遺跡「館山海軍航空隊赤山地下壕(ごう)」の平成29年度の入壕者数が、3万8248人(前年比6698人増)で過去最多を更新した。戦後70年を契機に注目を集めており、同年度は団体客が倍増したことで、トータルで約2割増の大幅な増加をみせた。
赤山地下壕は、総延長約1・6キロもある全国的にも大規模な防空壕で、館山を代表する戦跡のひとつ。
入壕者数は、以前は年間1万5000人前後だったが、戦後70周年の節目となった27年度以降は3万人台にふえている。
新聞、テレビで数多く紹介され知名度がアップしたことが増加の要因だが、29年度は過去最高だった昨年度もさらに上回った。
市のまとめによると、入壕者の内訳は主体の個人客は2万2511人(同1041人減)でやや減だったが、団体客が1万5737人(同7739人増)と倍増。県外客も4割超増えた。
旅行会社のツアーが増えたことが理由で、市は「平和学習の拠点のみでなく、観光資源としても定着してきたことを裏付けるものと考えている」と分析。
今後も入壕者に手渡すガイドマップの内容の充実や壕内の説明看板のせっちなど施設の充実を図るという。