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偉大な先人の生き方学ぶ

渋沢栄一と福原有信、まちづくり講座

(房日新聞2014.12.6付)

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14年12月6日 6,455

◎戦後生まれが語り継ぐ

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もう13年も前になるだろうか。当時、高校教諭だった愛沢伸雄さんと知り合い、南房総いったいの戦跡の案内を受けた。「震洋特攻基地」の穴、草むした「特攻桜花」のカタパルト発射台、掩体壕やあ香山地下壕などでも、息を呑んだ。一日案内してもらい、房州の戦跡の多さに驚いたものだ。突然の訪問に近所の人からも不審がられもした。

愛沢さんはその後もずっと、戦跡調査を続け、埋もれていた〝負の遺産〟を世に知らしめた。最初はたった一人の地道な活動だった。私財を投げ打ち、個の時間を費やしてまで、没頭した。世界史が専門で、子どもたちに平和教育をするには、こうした調査が必要だった。学徒出陣50年、戦後50年などの節目を経て、愛沢さんの調査は拍車がかかる。やがて池田恵美子さんという賛同者も現れ、一昨年にはNPOも立ち上がる。現在、赤山地下壕は平和教育の拠点として、大勢の人を受け入れていて、館山市指定文化財にもなった。平和のために、ひたすら歩んだ愛沢さんの動きは、けっして蟷螂(とうろう)の斧ではなかったのである。

点滴穿石。当初は行政サイドにも煙たがられたが、やがてNPOの存在が地元にとって必要不可欠となる。戦跡ガイドも30人になった。この地域の活性化を考えるとき、このNPOのパワーはけっして小さくない。

池田さんはもちろん、愛沢さんも戦後生まれである。戦争を知らぬ世代が、戦跡を調査し、その保存を訴える。失礼ながら違和感はないかと、問うてみた。2人は一笑に付した。愛沢さんは言う。「確かに最初はコンクリートの施設跡や残骸の調査だった。当時のことを知る世代の方が詳しいに決まっている。だがわれわれは、地元の人がこの戦跡とどう関わったかを織り交ぜながら語り継いでいる。体験の有無の問題ではない」。体験者でなければ語れないのなら、この世には伝えられないことが山ほどある。すでに戦後生まれが日本人の4分の3を占めている現在、戦後生まれが動かなければ、平和への道は開けまい。

愛沢さんと池田さんは口をそろえる。「地元の人がどう戦争に関わり、どう平和に導いたか。地元文化を含めてそれを伝えていきたい」。NPOの名は「南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム」という。名称からして遠い将来を見据えている。愛沢さんはNPOの後継者として、自身の長女(25)を1年かけて説き伏せた。

きょう8月15日は終戦の日で、平和への思いを刻む日。戦跡調査は孤軍奮闘から、千軍万馬の輪となった。房州の未来はけっして暗くない。

06年8月15日 6,905

きょうから青木繁生誕祭、布良記念館3日間公開

渚の駅では企画展

(房日新聞2019.7.13付)‥⇒印刷用PDF

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19年7月13日 940

【千葉遺産】四面に刻む4か国の平和

大巌院の石塔(館山市)

(読売新聞2016.7.30付)…⇒印刷用PDF


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16年7月30日 15,786

旧安房南高第一校舎を次世代へ

「よわい92歳」の歴史的建造物、地域住民らが維持保存活動展開

随所に光る意匠や建築技法

(日刊建設工業新聞2022.3.4付) ⇒ 印刷用PDF

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22年3月4日 1,031
連載コラム「館山まるごと博物館」012 (2022.1.18)

東京養育院安房分院と館山病院の転地療養 -渋沢栄一ゆかりの館山の人びと-

‥⇒リンクはこちら

EICネット「エコナビ」一般財団法人環境イノベーション情報機構

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22年1月18日 898

◎エコの潮流〜エコウォーク

…埋もれた名所発掘も

(青木繁≪海の幸≫ウォーキング)

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案内されて細い路地に足を踏み入れると、新緑に包まれるように立つ古民家が見えてきた。1904年、画家の青木繁が滞在し、代表作「海の幸」を描き上げた小谷家。家主の栄さん(84)によると「地元でも長く忘れられていた逸話だった」という。

青木繁「海の幸」1904年(福岡県久留米市・石橋財団石橋美術館蔵)

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「エコウォーク百選」にも選ばれた、館山市の富崎地区の漁村を巡る4・5キロ・メートルの散策コース。さりげない風景が続くが、「ガイドが付けばどこでも名所になります」と、NPO法人南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム事務局長の池田恵美子さん(47)は足を止めた。

家主の小谷さん(右)と談笑するガイド役の池田さん。地域の人とのふれあいも「エコウォーク」の魅力の一つだ ただ健康のために歩くのではなく、地域の自然や文化を学びイベント収入の一部を寄付することで、その保護に貢献しようという「エコウォーク」。館山市では、産官民連携による「たてやまエコツーリズム協議会」が市町村単位では国内最多の8コースを整備し、普及に努めている。

PR不足からか、これまでの参加者は決して多くはない。それでも、平日・閑散期対策としてホテル関係者の期待は大きい。「埋もれていたものを見つけ、磨きをかけるんです」と池田さん。地元住民には思いも寄らなかった場所を観光資源にしようという取り組みとしても、注目されている。


【メモ】館山市内にはほかにも、戦国大名・里見氏ゆかりの史跡、白砂青松の平砂浦海岸などを歩く「エコウォーク百選」認定コースがある。6月中旬〜7月上旬にイベントを開催予定。問い合わせは、たてやまエコツーリズム協議会(0470・28・2211)。

“エコ”“体験型”をうたい文句にした「エコツーリズム」が注目を集めている。背景には、環境への関心の高まり、旅行者が自然に及ぼす悪影響への反省があるとされる。この大型連休中、各地で企画されたイベントを追いながら、県内のエコツーリズム事情を探る。(田中誠)


読売新聞サイトはこちら

08年4月29日 5,749

「海の幸」描いた館山の住宅修復

青木繁記念館あすから公開

(朝日新聞2016.4.28付け)‥⇒


洋画家の青木繁(1882~1911)が代表作「海の幸」を描いた館山市布良の小谷家住宅が青木繁「海の幸」記念館に生まれ変わり、開館式が24日あった。明治期の建築当時の豊かな漁民の家に修復された。29日から一般公開される。

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16年4月28日 8,613

大河ドラマ化願い

里見4代義豊を墓参、実行委メンバーらが命日に

(房日新聞2011年4月12日 房日新聞)

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11年4月12日 5,972

(房日新聞2010.5.19付)

次期館山市長選、市民参加でマニフェストを

有志が呼びかけシンポ開催へ

独立候補擁立も視野

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今年11月にも行われる館山市長選挙をにらみ、市民参加型のまちづくりを願う有志らが「『立て直そう館山!』全市民の会」を立ち上げる方針であることが18日までに明らかになった。

優先すべき課題の抽出と具体的施策を探り、市民側が候補者に求める「マニフェスト」づくりに取り組む一方、市民の声を市政に生かすことのできる独自候補の擁立も視野に活動していくという。

呼びかけ人には愛沢伸雄・NPO法人安房文化遺産フォーラム代表、天野努・安房歴史文化研究会会長ら16人が名を連ねている。

国政レベルでは昨年衆院選で「マニフェスト選挙」が一気に普及したが、館山市民が同会の取り組みを今後どう受け止めるかが注目される。

関係者によると、市民の会はキックオフイベントとして、6月12日午後2時から同市の南総文化ホールでシンポジウムを開催。広く市民の参加を募った上で、「元気なまちづくり市民講座」を実施しながら市政を貫くビジョン、優先すべき課題、具体的な政策提言などを盛り込んだマニフェストをまとめていくとしている。

それに並行して、同会の理念や方向性に合致する人物がいれば早急に対話を重ね、新たな市長候補者擁立にかかわっていくという。

シンポジウムには館山出身で、館山市との「里・まち連携」を積極的に進めてきた東京都中野区の石神正義副区長、日本で初めて雪を商品化した「雪の宅配便」などユニークな活動を進めた矢野学・前新潟県安塚町長(現・上越市議会議員)をゲストに招く。

呼びかけ人の一人で、同会世話人に就任する愛沢伸雄氏は「安房の地域医療を考える市民の会を立ちあげ、医療従事者と市民サイドの対話の場をつくってきたものの、市政には危機感がまったくない。悪化する財政問題も含め、いま市民が関心をもつことが重要だ」と指摘。「呼びかけ人に名前は出せないが、賛同する企業人や農水産関係者などは多い。市民の本音を吸い上げ、マニフェスト作成に反映させていきたい」と話している。

『立て直そう館山!』全市民の会」の趣旨書(案)によると、呼びかけ人は次のとおり。(50音順)

▽愛沢伸雄(NPO法人安房文化遺産フォーラム代表)

▽天野努(安房歴史文化研究会代表、元安房博物館館長)

▽天羽道子(社会福祉法人かにた婦人の村施設長)

▽池田恵美子(NPO法人安房文化遺産フォーラム事務局長)

▽伊東万里子(人形劇団貝の火主宰)▽梅園忠(元安房医師会長)

▽大島博幸(東京医科歯科大学名誉教授・館山病院総長)

▽沖山静彦(安房の地域医療を考える市民の会事務局)

▽小谷栄(館山市手をつなごう親の会事務局長)

▽高野良裕(前館山病院院長・徳州会最高顧問)

▽中沼良二(出版編集者)

▽橋本芳久(安房・平和のための美術展事務局長)

▽橋本新子(華道家・池坊湖月派代表)

▽船田正廣(彫刻家・館山美術会顧問)

▽平本 紀久雄(水産学博士・千葉の海と漁業を考える会代表)

▽渡辺隆祥(千葉県臨床心理ネットワーク顧問)


⇒⇒2010.6.12=癒しの海辺のまちづくりシンポジウム第2弾

10年5月19日 9,870

特定非営利活動法人(NPO) 安房文化遺産フォーラム

旧称:南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム(2008年5月に現在の名称に変更)

〒294-0045 千葉県館山市北条1721-1

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