!! 見る 聞く 学ぶ 集う 安房国(あわのくに)再発見 !! 千葉県・南房総・館山まるごと博物館

活動実績 » ページ詳細

●2004年5月〜2008年8月・・・*2011年9月までは下記に記載

≪保存運動の「第5段階」≫

★1996年4月に保存運動が始まって以来、11年が経過した。この間、地域の行政機関や文化関係団体、NPOなど幅広く協力関係をつくり、歴史的風土と文化財を活かした『地域づくり』を通じて、里見氏城郭群の国指定史跡化の方向性をさぐってきた。


2005年3月、関係者の努力によって市道8042線問題も解決され、現在、地権者や地元の理解を得ながら、稲村城跡の史跡化にむけて、行政による調査検討がすすめられている。(館山市稲村城跡調査検討委員会設置)

「里見氏城郭群の国指定」史跡をめざす運動は、広域の自治体行政や安房地域の活性化につながるように位置づけ、自治体単位での史跡指定・史跡公園などの整備にむけての情報を提供する。その際、全国の「国指定」史跡化の方法を学びながら、この地域での史跡化のプロセスや「国指定」のプランなどを地元・地権者や自治体当局・教育委員会に提案していく。


なお、2004年5月26日に法人認証を受けた「NPO法人南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム」(2008年5月26日に「NPO法人安房文化遺産フォーラム」と改称 代表 愛沢 伸雄)と連携・協働しながら、行政関係とともに市民による「地域づくり」や「地域の活性化」の動きを視野にいれた保存運動を展開していく。


●2004年

5月26日 NPO法人南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム 法人認証 (里見氏関係文化財のガイド活動)

6月1日 NPOフォーラムと協働してガイド養成講座「里見の城の学校」

10月 2日〜31日 里見ウィーク

10日 第4回 里見ウォーキング

16日 館山市主催「里見まつりフォーラム」開催 シンポジウム「ムラに語り継がれる里見氏の歴史-里見氏語り部の400年」

12月 NPOフォーラムと協働して、勉強「里見氏の歴史を学ぶ会」とフィールドワークを開催。以後1月(白浜城跡周辺)2月・3月・4月(稲村城跡と九重地区)5月・6月


●2005年

6月 8日 「房総里見会」発会式

6月11日 第10回「保存する会」総会

6月 ガイドブック「房総里見氏」編集委員会

7月 NPOフォーラムと協働して「里見氏の歴史を学ぶ会」開催

10月10日 ガイドブック「房総里見氏」刊行

10月 9日〜17日 南総里見ウィーク

10日 第5回 里見ウォーキング

16日 館山市主催「里見まつりフォーラム」開催

シンポジウム


●2006年

1月26日〜4月23日 里見ガイド講習会開催(全15回) 講師 岡田晃司氏 ・館山市中央公民館共催

2月4日 NPOフォーラムや地域諸団体と協働して、

「わたしたちの稲村城跡大発見」開催

3月12日 「里見の道ウォーキング」(白浜城跡から稲村城跡へ)

4月25日 NPOフォーラム「里見ガイド」サークル結成

6月11日 第11回「保存する会」総会

9月 2日 里見ウォーキング スタッフ説明会

10月 8日〜15日 南総里見ウィーク

8日 第6回 里見ウォーキング

14日 館山市主催「里見まつりフォーラム」開催

関金子ども歌舞伎上演

12月13日 館山市稲村城跡調査検討委員会(第1回)開催


●2007年

2月 3日〜4月30日 ちばデスティネーション・キャンペーン開催期間

2月 3日 ちばDCオープニング

千葉県・館山市主催のミニ里見ウォーキング協力

館山駅から城山まで約8km(参加250名)

3月16日 館山市稲村城跡調査検討委員会(第2回)開催

4月21日 館山市主催 JR「駅からハイキング」

「南総里見八犬伝ハイキング」協力

まちかどミニ博物館開催 (約1,250名参加)

7月 1日 第12回「保存する会」総会・講演会(77名参加)

7月27日 館山市稲村城跡調査検討委員会(第3回)開催

10月20日 里見紀行その6 滝田城編(77名参加)

12月 7日 館山市稲村城跡調査検討委員会(第4回)開催

12月 9日 第5回「国指定」見学バスツアー(会員対象)

「鷲城跡と祇園城跡を訪ねて」(27名参加)


●2008年

2月 9日 「里見の道ウォーキング」(31名参加)

3月26日 館山市稲村城跡調査検討委員会(第4回)開催

4月19日 館山市主催 JR「駅からハイキング」

「南総里見八犬伝ハイキング」(309名参加)

8月31日 第13回「保存する会」総会

●2009年

●2010年

●2011年

9月11日 第16回「保存する会」総会

(a)保存運動の「第5段階」の最終場面をむかえ今後、「保存する会」の方向を決定する。

(「保存する会」の目的をふまえ、「国指定史跡」答申後に決定する)

1996年4月に保存運動が始まって以来、16年目に入って大きな転機をむかえ、国指定史跡答申にむかう最終段階になった。この間、行政機関や文化関係団体、NPOなど幅広く協力関係をつくり、歴史的風土と文化財を活かした『まちづくり』を通じて、里見氏城郭群の国指定史跡化の方向性をさぐってきた。

2005年3月、関係者の努力によって市道8042線問題も解決され、翌年1月に館山市長から地元関係者・地権者への説明会をスタートに国指定史跡化にむけての取り組みがおこなわれ、教育委員会のもとで調査検討委員会が設置された。そして2008年と2010年に『報告書Ⅰ・Ⅱ』が作成されるとともに、引き続き共有地管理組合脇田安保氏を中心に市教育委員会は、共有地関係の所有者確認調査がおこない、地元地権者の同意を得ていくという困難な作業に取り組んできた。そのご努力に敬意を表したい。(国庫補助2ヵ年事業:2006年度に館山市稲村城跡調査検討委員会設置され、2008年3月『報告書』が作成されたものの再検討となり、2009年度に再度、調査検討委員会が設置され、新体制で『報告書Ⅱ』を作成した)

本年(2011年)7月末に国指定史跡にむかう第一歩が踏み出された。こ

の件に関して、先の9月館山市議会定例会において、龍崎滋議員から質問があり、石井教育長より、次のような答弁がなされた。

1.地権者の合意をいただいた区域について、平成23年7月下旬、

文部科学大臣宛てに「国史跡指定」意見具申書を提出したとこ

ろです。

2.国史跡に指定された場合、地元の意見を尊重したうえで、保存

整備検討委員会を立ち上げ計画的な保存と整備をおこない、観

光資源としての活用も図りながら、地域振興にむすびつけてい

きたいと考えています。

この教育長の答弁に対して、その後龍崎議員から「この史跡指定の決定については、市民が大きな期待をいだくのは当然であります。今日まで保存運動に邁進されてきた方々をはじめとして、地元地域・地権者、さらに南総里見氏を今また館山の歴史文化として、大きく蘇らせようと努力されている方々が多数おられわけであります。このこのことは、歴史的な取り組みを実現するならば、市への文化的経済的な波及効果が計り知れないことを物語っているのではないかと思います。」との見解を述べ、次のような再質問をおこなっている。

1.基本的な稲村城跡の意義の件

2.公的資金投入の件

3.里見氏のNHK大河ドラマ化の動きに市はどうに関わっているか。

4.地元周辺地域の振興策や活性化策の件

ところで里見氏城郭群の「国指定史跡」をめざす運動のなかでは、広域の自治体行政や安房地域の活性化につながるように位置づけ、全国の「国指定」史跡化の方法やプロセスを学びながら、活用化については実際に現地を見学してきた。

また、まちづくりでは、2004年以降NPO法人安房文化遺産フォーラム」(代表 愛沢伸雄)と連携しながら、行政や他の市民団体と協働して、市民参加による地域の活性化の市民活動に関わってきた。

2009年6月14日に、地元稲地区町内会において「稲村城跡利活用委員会」が創設され、稲村城跡の利活用を円滑に図るための地域からの声をまとめていく機関がつくられた。地域から「国指定史跡」への史跡化・整備事業にむけての動きは、大変重要なことで関係者のご努力に敬意を表したい。今後、地元地域の人々を核にして、まちづくりの視点から市民の声を聞きながら、保存整備事業が推進されていくことを望んでいる。

そこで本年度、16年間継続してきた「保存する会」の活動について検討し、その方向を決定する。とりあえず来年3月、国の文化財審議会から房総里見氏城郭群「稲村城跡・岡本城跡」を国指定史跡とする答申がなされると期待して、その結果を確認してから、3月31日に「臨時総会」を開催し方針を決定する。来年度の総会は「保存する会」の節目にしたい。

「国指定」に対して、広域自治体間での連携・協力をとり、各自治体の文化行政との兼ね合いを考えながら、会の活動への理解と協力を得る。なかでも地権者や館山市稲地区の方々に、稲村城跡「史跡化」の取り組みが、安房地域全体の里見氏城郭群の「国指定」への重要なステップになっていくということ、そして里見氏の歴史・文化が文化遺産として、末永く地域に根ざしていく契機になっていくことへの理解を得ることに努めてきた。

このことでは、稲地区の町内会において活動されている「稲村城跡利活用委員会」が核になって、地元の人びとが広く参画し、行政当局をはじめ、館山市民が一体となって、息の長い史跡化と整備事業にすすんでいくように、地域から呼びかけられることを願っている。

また、文化財を活かしたまちづくり・地域振興プランづくりがなされるように、「NPOフォーラム」の取り組みと連動しながら、稲村城跡「国指定」にすることで、地域振興の面でも大きな意義があることを伝え、文化財関係団体や商工・観光関係者の理解や協力を得る。

さまざまな分野に呼びかけをし「国指定」史跡化への理解を広げていくために、本会独自に他地域にある「国指定」城跡を視察し、史跡化のプロセスや「国指定」のプランなどを調査研究していく。

第1回「本佐倉城跡と佐倉城跡を訪ねる」(千葉県)2003年12月 5日(金)

第2回「興国寺城跡と長浜城跡を訪ねる」(静岡県)2004年12月11日(土)

第3回「鉢形城跡を訪ねる」 (埼玉県)2005年12月10日(土)

第4回「八王子城跡・滝山城跡を訪ねる」(東京都)2006年12月10日(日)

第5回「鷲城跡・祇園城跡を訪ねる」 (栃木県)2007年12月 9日(日)

第6回「山中城跡と興国寺城跡を訪ねる」(静岡県)2008年11月29日(日)

第7回「小田城跡と真壁城跡を訪ねる」 (茨城県)2009年11月29日(土)

第8回「飛山城跡と勝山城跡を訪ねる」 (茨城県)2010年11月27日(土)

(b)2011年度の事業計画

① 従来からの講演会や催し・フィールドワークをおこない、とくに調査・研究の取り組みやガイド・人材育成の面での役割を「NPOフォーラム」と協働しながら取り組んでいく。

2012年 3月31日(日)“稲村城跡をじっくり見てみよう”

見学会終了後に【臨時「保存する会」総会】開催

② 文化財を活用した「地域おこし」として、里見氏の歴史・文化や『里見八犬伝』は、まちづくりや観光にとっても極めて重要な施策であり、「里見氏城郭群の国指定史跡」化は安房地域にとって起爆剤になることを訴えていく。

なお「地域づくり」やガイド・人材育成の面の点で「NPOフォーラム」や房総里見会とも連携をとって、協働体制(「あわ・がいど」)をとっていく。

③ 会員が実際に「国指定」となっている中世城郭を見学して史跡化にむけての理解を深める。専門家・研究者のアドバイスを受けながら、「国指定」史跡化について、その「国指定」のすすめ方や整備プロセスやなどを学ぶ。なおその際に、稲地区「稲村城跡利活用委員会」の皆さんの活動と協働していく取り組みを基本にしていきたい。

12月18日(日) 第9回「国指定」城跡見学バスツァー

「金山城跡(群馬県太田市)と唐沢山城跡(栃木県佐野市)を訪ねる」

≪AM6時20分・旧市民センター駐車場集合≫

≪参加費5,500円・昼食持参≫

④ これまで継続してきた稲村城跡の草刈り(年2回程度)や、見学者や市民の憩いの場として整備(ガイド・コースの案内板)などについて稲地区「稲村城跡利活用委員会」の皆さんの活動などと連動しながら、検討していきたい。

ガイドブック「房総里見氏」と「安房古道をあるく」(各600円)を広く

普及する。

稲村城跡「草刈り」第1回6月12日実施。第2回目は9月25日予定

⑤ 歴史関係学会との交流(千葉城郭研究会・千葉歴史学会など)や、里見氏研究者の調査研究団体である「里見氏調査会」への支援など、安房の文化遺産に関する研究会、あるいは勉強のための学習会を継続していく。

また、里見氏研究や城郭研究の専門家・研究者の皆さんによる書籍を紹介するとともに普及し、啓蒙活動を支援していく。

・川名登編「すべてわかる戦国大名里見氏の歴史」

・川名登著「房総里見一族」

・館山市立博物館「さとみ物語」(岡田晃司氏)

・滝川恒昭氏「房総里見氏文書集」・千城研編「房総の城郭」など

・「里見氏調査会」報告書

この地域で、歴史関係の集会や研究会が開催される場合には、保存運動や史跡化の取り組みを伝えるとともに、運動への支援・協力の依頼をおこなう。

「安房歴史文化研究会」(会長 天野努氏・事務局石崎和夫氏)

⑥ この16年の保存運動では、全国里見一族交流会の皆様のご支援やご協力をいただいた。今後も全国の里見氏関係の皆さんとの連携を深めながら、里見氏の歴史・文化の普及と、全国のゆかりの地での地域振興や「地域づくり」において、里見氏の文化財の活用を図るために支援・協力をしていきたい。

里見香華さんを会長に、鈴木恵弘さんを事務局長として「房総里見会」が活動し、県内各地の里見氏ゆかりの方々や里見氏の歴史・文化の普及を願う方々との交流の場になり、里見氏ゆかりの関係者との交流事業がおこなわれている。今後も房総里見会や全国里見一族交流会との連携を図っていきたい。今年の10月1日には、館山市で全国里見一族交流会総会が開催される。

⑦ 会の冊子や関連書籍の宣伝・販売を積極的におこない、会財政の充実化を図る。会のホームページはないが、「NPO安房文化遺産フォーラム」のHPのなかに、16年間の保存運動や活動を紹介している。

今後の日程

2011年 9月11日(日)故川名登氏追悼講演会「里見氏研究のあゆみ」

講師:岡田晃司氏・滝川恒昭氏

第16回「保存する会」総会 午後3時15分

(館山コミセン)

12月18日(日)「国指定」見学バスツアー

第9回「金山城跡と唐沢山城跡を訪ねる」

(群馬県太田市・栃木県佐野市)

2012年 3月31日(土)

「臨時総会」

“稲村城跡をじっくり見てみよう”

09年2月3日 6,278

特定非営利活動法人(NPO) 安房文化遺産フォーラム

旧称:南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム(2008年5月に現在の名称に変更)

〒294-0045 千葉県館山市北条1721-1

Copyright (C) 2007 bunka-isan.awa.jp All Rights Reserved