南房総平和フェスティバル2005〜子どもたちに平和を手渡そう!
「戦後60年」の節目に、安房地域で平和を希求する諸団体が手をつなぎ、
大きな波を広げていこうと、企画を結んでいきます。
多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
①"平和・交流・共生"のための「戦後60年」資料展
〜戦時下における安房とアメリカ日系人…たてやま夕日海岸ホテル
房総とアメリカにかかわる親善友好と戦争の歴史資料展 7月〜9月
○アメリカ移住した房総アワビ海士、アメリカ日系人強制収容所
② 安房反核フェスティバル……館山コミュニティセンター 7月1〜30日
○映画『第五福竜丸』
○講演:犬石又七氏「ビキニ事件の真実」(元第五福竜丸乗組員)
○講演:奥田治郎氏「被爆体験談」
○展示:子どもの平和ポスター、劣化ウラン写真パネル
③ 安房地域母親大会〜子どもたちに平和を手渡そう……南総文化ホール 7月9日
○講演:きくちゆみ氏「鴨川の女性が世界に呼びかけたこと」
○講演:天羽道子氏「自らの体験を通じて日本の加害の歴史を考える」
○講演:池田恵美子氏「南房総にあった戦争を子どもたちにどう伝えるか」
④ 郷土教室〜館山に戦争があった頃……館山地区公民館 7月16・24・31日
○館山地区にのこる戦争遺跡めぐり(赤山地下壕と掩体壕)
○お話:利渉義宣「館山の浜のうつりかわり」&田辺世勢夫「黒松の年輪」
○お話:松苗禮子「館山小学校と青い目の人形」
⑤ 平和映画祭『ひめゆりの塔』上映会……南総文化ホール 7月17日
1953年今井正監督により制作された、平和祈念の不朽の名作。千葉県内で撮影されたと言われている。
⑥朗読劇「この子たちの夏」……南総文化ホール 7月24日
被爆した母子の手記を、地元の朗読グループメンバーが上演。
⑦「たてやま日韓子ども交流事業」……白百合学園音楽ホール他 7月26〜29日
韓国・浦項(ポハン)製鉄西初等学校の子どもたち20名が来日し、館山に民泊。「四面石塔」や戦跡などのふるさと探検、沖ノ島自然体験、国楽&和太鼓の音楽などを通じて、子ども同士の国際交流を行なう。外務省「日韓友情年」認定事業。
⑧終戦記念日 平和祈念講演会……館山商工会館大ホール 8月15日
○講演:岩田行雄氏「検証・憲法第9条の誕生」
⑨第1回安房・平和美術展……枇杷倶楽部ギャラリー/アートスペース風 8月26日〜9月1日
安房地域在住の芸術家による、平和祈念のチャリティ展覧会。
⑩「虹のかけ橋〜ウミホタルとアワビがむすぶ日米交流」
第一部=合唱組曲『ウミホタル〜コスモブルーは平和の色』初演
第二部=講演&日米対談「太平洋をわたった房総のアワビ漁師たち」
……南総文化ホール 9月3日
1945年、館山に本土上陸をしたアメリカ占領軍は、本土では唯一の直接軍政(4日間)を敷き、戦後日本をスタートさせた。明治期よりアメリカ・カリフォルニア州モントレーに移住していた房総のアワビ漁師(海士)たちは、太平洋戦争になると、強制収容所に入れられ、対日情報部隊としてアメリカ占領軍の館山上陸作戦にかかわった可能性も推測されている。アメリカ占領軍上陸から60年目にあたるこの日、モントレーから日系移民研究者サンディ・ライドン博士一行が来日。平和祈念とともに、日米合同による調査研究のシンポジウムを開催する。カリフォルニア生まれの堂本暁子千葉県知事も英語対談をおこなう。
館山に多く棲息するウミホタルは、戦時中、軍事利用目的で子ども達が採取を命じられていたという。このエピソードと幻想的な美しさに心うたれた作詞家大門高子氏と、ミュージカル『ぞうれっしゃがやってきた』の作曲家藤村記一郎氏によって、合唱組曲『ウミホタル〜コスモスブルーは平和の色』が昨年5月に作られた。発祥の地・館山では市民による合唱団を結成し、日米シンポジウムの歓迎演奏を兼ねて初演を行う。千葉県文化振興財団の共催。