第14回戦争遺跡保存全国シンポジウム南風原大会
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■期間
2010年6月19日(金)〜21日(月)
■大会テーマ
ヒトからモノへ—戦争遺跡の保存・活用、次世代への継承を考える—
■主催
■趣旨
沖縄戦から65年目の沖縄。沖縄戦体験者が人口の2割を切り、体験者による沖縄戦継承が難しくなっている。そこで近年、ヒトからモノで戦争を語ることが重要視されている。モノのなかでも戦争遺跡が「戦争の生き証人」として、体験者に代わる「語り部」として注目され、その保存活用が今日的な課題になっている。
こうした動きのなか、南風原町は1990年、全国ではじめて沖縄陸軍病院南風原壕群を町文化財指定し、2007年には20号壕を公開した。同年には南風原平和ガイドの会が発足し、2009年には南風原文化センターが新設開館した。これらの取り組みは戦争遺跡保存活用の先駆的な役割を果たしている。さらに南風原町は、1998年に「第2回戦争遺跡保存全国シンポジウム」を開催した。そして12年経った今年、あらためて本大会「第14回戦争遺跡保存全国シンポジウム」を開催する。
沖縄平和ネットワークは結成以来、戦争遺跡保存活用を積極的にすすめるとともに県内「平和ガイド」の結成にはずみを与えた。また、戦争遺跡保存全国ネットワークも戦争遺跡保存活用の全国ネットワークをつくり、現在49団体が加盟している。
こうした取り組みの結果、現在全国の指定文化財及び登録文化財は160件、県内でも13件、と年々増加している。このことは戦争遺跡の価値が社会的に認知されつつあることをあらわしている。反面、県内をはじめ全国各地で戦争遺跡が破壊されていることも見逃すことはできない。
本大会は、①南風原町の戦争遺跡に対する取り組みや沖縄平和ネットワークの活動、さらに県内「平和ガイド」の活動を県内外に発信する②全国の戦争遺跡保存団体の活動から学び、交流を深める③戦争遺跡の文化財指定の促進と戦争遺跡保存活用の理念と方法の確立を図る④戦争遺跡を通して次世代に伝える取り組みの更なる発展を図ることを目的に開催する。
■大会日程 2010年
【6月19日(土) 】
9:00〜12:00開会集会・シンポジウム
13:00〜16:30分科会
17:30〜20:30交流会
【6月20日(日) 】
9:00〜10:00全国ネット総会
10:30〜15:00分科会
15:30〜17:00 閉会集会
17:00〜18:30オプション①沖縄陸軍病院南風原壕めぐり
【6月21日(月)】
9:00〜17:00オプション②県内戦跡めぐり
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※6月14日〜6月23日 南風原文化センター企画展「全国戦争遺跡写真展」
■会場
*南風原町中央公民館ホール=開会集会、第一分科会、全国ネット総会
*南風原町中央公民館第3研修室=第二分科会
*南風原文化センターホール=第三分科会、交流会、閉会集会
*南風原文化センターロビー=展示会「全国戦争遺跡写真展」
【参加費】(資料代)
*一 般=1日目500円、2日目500円 (2日で1,000円)
*学 生=1日目300円、2日目200円 (2日で500円)
*高校生以下=無料
*交流会費=2,000円
■シンポジウム
【テーマ】戦争遺跡の保存・活用の現状と課題
【パネリスト】
・十菱駿武(全国ネット)
・吉浜忍(沖縄)
・大城和喜(南風原)
・北原高子(長野県松代)
・愛沢伸雄(千葉県館山・NPO法人安房文化遺産フォーラム)
【コーディネーター】
・村上有慶(全国ネット)
【分科会】
*第一分科会「保存運動の現状と課題」
・戦跡とは何かの議論も含めて
*第二分科会「調査の方法と整備技術」
*第三分科会「平和博物館と次世代への継承」(ガイド活動を中心に)
・ガイド活動を中心に県内外の交流の場にする



館山市のNPO法人安房文化遺産フォーラム(愛沢伸雄代表)は3月28日、城山公園で同日に開催される「里見桜まつり」に合わせ、城山周辺を散策する「里見ウォーキング—『八犬伝』のふるさと〜里見の城山—」を開催する。
同公園駐車場横に集合し、午前10時にスタート。4キロを約2時間かけてゆっくりと歩く。館山城跡と戦争遺跡、千畳敷、八遺臣供養塔、慈恩院、鹿島堀などをめぐるコースで、「里見ガイド」の説明付き。
参加費200円。同フォーラムでは「戦争中に城山は削られてしまったが、まだまだ築城当時の城跡遺構が残っている。ガイドと歩いて、在りし日の城の雰囲気を味わって」と話している。
(房日新聞2010.3.21付)



安房地域の医療のあり方について、関係機関のトップが話し合う「安房地域保健医療協議会」が18日、安房合同庁舎を会場にあった。看護師不足が進む中、亀田クリニック院長が看護大学の設立構想、安房保健所長が看護師確保対策などについて語った。
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第三回家庭教育学級〜安房の国を再発見
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2月4日、図書館にて、第三回家庭教育学級が行われました。皆さんは地元館山の歴史についてどの位知っていますか?NPO法人安房文化遺産フォーラムの池田恵美子先生を講師にお迎えして知られざる安房のお話を伺いました。
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安房に残る数々の戦争遺跡にはこの10年間で6千人、いまも年間にして200団体もの人々が国内外から訪れています。大房の砲台跡や赤山地下壕などが有名ですが、たくさんの遺跡があるということはそれだけ戦争の拠点として重要な場所だったことです。もしかしたら沖縄のような地上戦が、この館山で起こっていたかもしれないのです。1945年には米占領軍3500名が上陸し、日本本土で唯一「4日間」の直接軍政が敷かれ、館山の街を占領支配しました。ほか、人間魚雷「回天」の格納壕・数々の砲台跡・基地跡など、一時間の講演ではとても足りない戦争の傷跡に驚くばかりでした。
ほとんどの親やよは戦争体験のない世代。遺跡を見ただけでは想像することすらできません。よくわからないから子供にも見せない、敬遠してしまう、という人も多いと思います。安房文化遺産フォーラムの方々は、放置され朽ちかけていたこうした遺跡を、戦争の事実とともに保存しようと調査・研究を続けながら遺跡巡りのガイドもしてくれます。宮城の赤山地下壕は600万年前の地層や、掘削した当時のツルハシの跡も見られるそうです。ぜひわが子にも見せたい、と思いました。そして見塚な遺跡をめぐり、先人たちが築いた知恵や歴史を語り継ぐことの大切さを感じました。
館山海岸通りにある小高記念館という白い建物に、NPO法人安房文化遺産フォーラムはあります。一度足を運んではいかがでしょうか。
(那古小学校PTA広報2010.3.15号)



(日本経済新聞2010.3.14付)
「海の幸」会のこと
入江観
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山国育ちの私は、今、四十年を超えて海辺の街で暮らしていることを幸せに思っている。
朝寝坊の私は同行しないが、妻は早朝の海岸歩きを習慣にしている。時折、地曳網に出合うことがあり、鯵や時には平目などを分けてもらってくることがある。「魚が減った」という漁師の嘆きも聞こえてはくるが、そんな時、海の恵みと直につながっているという実感はある。
今日の話は、そのことではない。青木繁の描いた「海の幸」についてである。
この作品は、近代日本の洋画としては最も早い時期に国の重要文化財に指定され、美術の教科書にも載っており、現在は作者の郷里でもある久留米市の石橋美術館にあるが、長年にわたって東京・京橋のブリヂストン美術館に陳列されていたので多くの日本人の眼に触れ、記憶に残っているはずである。
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去る3月14日、五井九条の会による館山の戦跡めぐりが行なわれ、一行33名中の一人として参加しました。
地元ボランティアの方々のガイドで赤山地下壕から見学しましたが、中には御真影を安置する奉安殿まで造られていました。
「128高地」の地下壕では、砂岩の壕壁に岩肌を削って扁額を造り、上級指揮官の揮毫と思われる達筆で「戦闘指揮所」「作戦室」などの文字が彫られていました。戦後65年が過ぎても、はっきりと読み取れることに驚きました。圧巻だったのは、戦闘指揮所の天井に、見事な龍が彫られていたことです。兵士の中に彫刻に巧みな人物がいたのでしょう。壕の竣工は昭和19年12月とあり、全国から招集された兵士を昼夜兼行で掘削させたのだと思います。しかし本土決戦が叫ばれる中、いつ戦場と化すかわからぬ状況下で、彼らはどのような気持ちで扁額の文字や龍を彫っていたのだろう。
128高地の眼下には海上自衛隊館山航空基地があり、そこから飛び立ったヘリコプターの騒音が、私たちにはかなり気になりました。このことからも、普天間の米軍基地に対する沖縄県民の怒りが万分の一ほどは理解できたように思います。
この後、戦闘機の掩体壕や従軍慰安婦の碑を見学して戦跡めぐりを終え、最後に一面のポピー畑でポピー摘み放題をおこない帰路に。戦時中は花の栽培も禁じたというが、こうした花摘みができるのも、平和であってこそという事をつくづく感じ取った一日でした。最後に、貴重な戦跡を守り、わたしたちを案内して下さったNPOの方々に、心から感謝申し上げます。



安房歴史文化研〜「明治・大正期の館山」紹介
20日に公開講座
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安房歴史文化研究会(天野努会長)の第4回公開講座が3月20日、館山市コミュニティセンターで開かれる。今回はNPO法人・安房文化遺産フォーラムの愛沢伸雄代表が、「館山に住んでいた明治・大正期の知識人らの文化交流の一端」について、事例を交えながら研究発表する。
同会によると、明治期の館山は東京と汽船で結ばれ、保養地・避暑地として発展。彫刻家の長沼守敬、建築家の辰野金吾らが住居・別送を構えた。また、水産伝習所や安房中学校を通し、多くの知識人が来訪。水産業で財をなした企業人が多く出たことなどもあり、これらインテリ層の文化交流が起こり、地域社会にも影響を与えた。
愛沢氏は、これまでの調査で得られた知識人文化交流の一端を紹介。また、宮内庁の侍従職を辞して房州に移住した伯爵・万里小路通房の人的ネットワークについて語る。同フォーラムで取り組む「地域まるごと博物館」構想についても報告する。
講座は午後2時から4時まで。定員は当日先着50人で、参加費は200円(資料代)。



青木繁ゆかりの地歩く〜27日にエコウォーク
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「海の幸」を描いた画家の青木繁が亡くなってから、来年で100年の節目を迎えるにあたり、たてやまエコツーリズム協議会(三瓶雅延会長)が27日、館山市富崎地区のゆかりの場所を歩くエコウォークを開催する。
青木繁が滞在した小谷家住宅(市指定文化財)や、没後50年に建立された海の幸記念碑などを地元のガイドとともにめぐり、画家の愛した風景と漁村文化を体感してもらう。
同地区は、かつてはマグロ延縄漁で活気づいた小さな漁村。明治時代には、青木繁がここに滞在し、代表作となる「海の幸」が誕生した。現在も、当時の暮らしの面影を色濃く残す漁村風景が多く残っている。
今回のエコウォークは、地域の歴史的環境保全に努めている同協議会のNPO法人安房文化遺産フォーラムが中心となって担当。眼前に広がる大海原を眺めながら、同フォーラムのガイドで地元の人たちとも交流する。昼食には、地元漁港で水揚げされた新鮮な魚介類を使った浜焼きが提供される。
ウォーキングは午前10時30分〜午後3時ごろまで予定。安房自然村=海の幸記念碑=小谷家住宅=布良崎神社=安房節記念碑のコースを歩く。参加費は5000円。
申し込み、問い合わせは、南総JAM事務局の井坂さん(080-6530-4553)か、いこいの村たてやまの工藤さん(0470-28-2211)まで。





