第16回里見の道ウォーキング
=滝田城跡から稲村城跡へ=
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戦国時代初期、房総里見氏の居城であった稲村城とともに、主要城郭だった滝田城は、「平群の道」を抑える重要な地にあり、里見義豊の家臣・一色九郎の居城でした。「天文の内乱」で義豊が敗れ、表舞台に登場しなくなりましたが、城内に竪堀が一筋あることから、戦国時代末期まで使用されていた可能性があるといわれています。
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【日時】2009年3月8日(土)10:00※荒天中止
【集合】9:50滝田郵便局前または、9:15館山駅日東バス停
【解散】JR九重駅前
【参加費】200円(資料・保険代)
【行程】11km【準備】昼食・飲物・歩きやすい靴で
【主催】里見氏稲村城跡を保存する会
【共催】NPO法人安房文化遺産フォーラム
有機農産物、天然酵母パン、ナチュラルフード、ナチュラルスイーツ、マクロビオティックフード、手仕事、手作り、草木染、オーガニックコットン、天然素材衣類、エコ 雑貨、オーガニックコスメ、フェアトレードグッズ、ナチュラルマッサージ、ボディセラピー、タロット、リーディング、オーラソーマ、禁煙指導、ボディワーク、アート体験、ワークショップ、市民活動(福祉・環境・文化)などが出店します。
◆NPOも参加して、一緒に盛り上がりましょう!!
【日時】2009年3月22日(日)10:00〜16:00
【会場】ロックシティ館山
【出店料】1ブース1500円(イベント保険代込み)
※ 1ブース間口:約2m×奥行2m
※NPO団体の展示のみ参加=長テーブル半分のスペースは無料
【申込方法】
出店(展)申込用紙をFAX・郵送後、出店料を郵便局より振込。
(振込料は各自負担)
【振込先】 00160-4-357748 あわあわマーケット実行委員会
【申込締切】3月7日
※ 小雨決行・雨天中止。屋外での開催となりますので、
小雨時の対策は各出店者様にてお願いいたします。
東京湾要塞の対岸をたずねてみよう!
【日時】2009年3月19日(木)
【集合】旧館山市民センター
【主催】館山地区公民館
【協力】NPO法人安房文化遺産フォーラム
【見学地】第三海堡遺構建築群、猿島、戦艦三笠
【参加費】3,500円
【申込】館山地区公民館0470-23-2482
【締切】3月6日(金)【定員】28名
※弁当持参、小雨決行
知恵袋講座はNPO会員が講師となり、それぞれの専門分野や人生経験をご講話いただく茶話会です。
【日時】2009年3月24日(火)13:30〜15:30
【会場】小高記念館
【講師】齊藤陽子さん(樹木医)
【テーマ】安房の自然と樹木と治療
【参加費】200円(お茶・資料代)
長い間、千葉県の農業推進にご尽力された齊藤さん。
退職後は、樹木医の資格を活かして、
植物をまもるまちづくりにご活躍されています。
※下記PDFで、当日ご紹介したパワーポイント映像をお楽しみください。
(参加者14名)
館山の戦跡を舞台に制作された映画『赤い鯨と白い蛇』。
監督:せんぼんよしこ(安房高女35回/安房南高校1回卒業生)
出演:香川京子、樹木希林、浅田美代子ほか
【日時】2009年3月7日(土)13:00〜15:45
【会場】セシオン杉並(杉並区梅里1-22-32)
【主催】杉並区女性団体連絡会
【共催】杉並区
【参加費】無料
*NPOフォーラム事務局長・池田恵美子が映画誕生秘話などを講演をします。
◎戦後生まれが語り継ぐ
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もう13年も前になるだろうか。当時、高校教諭だった愛沢伸雄さんと知り合い、南房総いったいの戦跡の案内を受けた。「震洋特攻基地」の穴、草むした「特攻桜花」のカタパルト発射台、掩体壕やあ香山地下壕などでも、息を呑んだ。一日案内してもらい、房州の戦跡の多さに驚いたものだ。突然の訪問に近所の人からも不審がられもした。
愛沢さんはその後もずっと、戦跡調査を続け、埋もれていた〝負の遺産〟を世に知らしめた。最初はたった一人の地道な活動だった。私財を投げ打ち、個の時間を費やしてまで、没頭した。世界史が専門で、子どもたちに平和教育をするには、こうした調査が必要だった。学徒出陣50年、戦後50年などの節目を経て、愛沢さんの調査は拍車がかかる。やがて池田恵美子さんという賛同者も現れ、一昨年にはNPOも立ち上がる。現在、赤山地下壕は平和教育の拠点として、大勢の人を受け入れていて、館山市指定文化財にもなった。平和のために、ひたすら歩んだ愛沢さんの動きは、けっして蟷螂(とうろう)の斧ではなかったのである。
点滴穿石。当初は行政サイドにも煙たがられたが、やがてNPOの存在が地元にとって必要不可欠となる。戦跡ガイドも30人になった。この地域の活性化を考えるとき、このNPOのパワーはけっして小さくない。
池田さんはもちろん、愛沢さんも戦後生まれである。戦争を知らぬ世代が、戦跡を調査し、その保存を訴える。失礼ながら違和感はないかと、問うてみた。2人は一笑に付した。愛沢さんは言う。「確かに最初はコンクリートの施設跡や残骸の調査だった。当時のことを知る世代の方が詳しいに決まっている。だがわれわれは、地元の人がこの戦跡とどう関わったかを織り交ぜながら語り継いでいる。体験の有無の問題ではない」。体験者でなければ語れないのなら、この世には伝えられないことが山ほどある。すでに戦後生まれが日本人の4分の3を占めている現在、戦後生まれが動かなければ、平和への道は開けまい。
愛沢さんと池田さんは口をそろえる。「地元の人がどう戦争に関わり、どう平和に導いたか。地元文化を含めてそれを伝えていきたい」。NPOの名は「南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム」という。名称からして遠い将来を見据えている。愛沢さんはNPOの後継者として、自身の長女(25)を1年かけて説き伏せた。
きょう8月15日は終戦の日で、平和への思いを刻む日。戦跡調査は孤軍奮闘から、千軍万馬の輪となった。房州の未来はけっして暗くない。