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2009年3月28.29日の2日間、韓国済州島にある国立済州大学・金東佺教授を団長に戦争遺跡調査団が来館しました。NPO法人安房文化遺産フォーラム(愛沢伸雄代表)では、戦争遺跡保存全国ネットワークから依頼をうけ、安房の代表的な戦争遺跡を紹介しました。
20年来、戦争遺跡調査や保存をすすめてきた同NPOでは、赤山地下壕跡をはじめ洲崎第二砲台跡や特攻艇「震洋」波左間基地、特攻機「桜花」下滝田基地などを案内するとともに、これまで収集してきた資料や済州島関係資料を提供し、共同研究の第一歩を踏み出しました。
また、ハングルが刻字された江戸期建立の「四面石塔」や済州島海女の墓所、海女たちが暮らした地域など、日韓の海を通じた交流の歴史も紹介し、調査団は大きな驚きと感銘を受けて帰国の途につきました。
今後、同NPOと調査団では戦争遺跡ばかりではなく、安房と済州島との間の歴史的文化的な交流を踏まえた共同研究を続け、「平和の文化」を活かした国際交流と活性化に貢献していくことを確認しました。