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赤山地下壕を無料ガイド

安房文化遺産フォーラム 毎月第1日曜日の午前中

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NPO法人安房文化遺産フォーラムによる、館山市指定史跡「赤山地下壕」の無料ガイドサービスが、観光客や市民らから好評だ。戦争遺跡として同市教委が2005年に史跡指定してからまもなく始めたもので、毎月第1日曜日の午前中、壕前に集まった人たちを案内している。

赤山地下壕跡は、全長1・6キロにも及ぶ全国的にも大きな防空壕。壕の建設に携わった旧海軍航空隊兵士の複数の証言から、敗戦色濃くなってきた1944年以降に建設工事が始まったことや、終戦の日(45年8月15日)まで工事が続けられ、未完成であることなどが明らかになっている。

同フォーラムによると、「館空」の機能を維持するための格納施設がつくられ、緊急の兵舎や医療施設として使用されていたという証言があり、地下壕内の形状から見て、基地の司令部・奉安殿・戦闘指揮所・兵舎・病院・発電所・航空機部品格納庫・兵器貯蔵庫・燃料貯蔵庫などの施設があったと考えられ、全国でも極めて珍しい航空要塞的な機能をもった地下壕であったと推察される。

この戦争遺跡を観光資源として活用しながら、多くの人に語り継いでいこう、と同フォーラムが、ガイドの練習も兼ねて少人数を対象に毎月第1日曜日に無料ガイドサービスをスタート。すでに10年近くを経過するが、ほとんど欠かさず継続。天候にもよるが、多い日には50人以上を案内することもあるという。2月2日が今度の無料ガイドの日で、「ぜひ利用してください」と同フォーラム。

予約不要で、豊津ホールで午前9時半から午前中いっぱい受け付けている。案内は無料だが、入壕料は、一般200円、高校生以下100円。

14年1月31日 5,416

特定非営利活動法人(NPO) 安房文化遺産フォーラム

旧称:南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム(2008年5月に現在の名称に変更)

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