(房日新聞2010.5.19付)
次期館山市長選、市民参加でマニフェストを
有志が呼びかけシンポ開催へ
独立候補擁立も視野
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今年11月にも行われる館山市長選挙をにらみ、市民参加型のまちづくりを願う有志らが「『立て直そう館山!』全市民の会」を立ち上げる方針であることが18日までに明らかになった。
優先すべき課題の抽出と具体的施策を探り、市民側が候補者に求める「マニフェスト」づくりに取り組む一方、市民の声を市政に生かすことのできる独自候補の擁立も視野に活動していくという。
呼びかけ人には愛沢伸雄・NPO法人安房文化遺産フォーラム代表、天野努・安房歴史文化研究会会長ら16人が名を連ねている。
国政レベルでは昨年衆院選で「マニフェスト選挙」が一気に普及したが、館山市民が同会の取り組みを今後どう受け止めるかが注目される。
関係者によると、市民の会はキックオフイベントとして、6月12日午後2時から同市の南総文化ホールでシンポジウムを開催。広く市民の参加を募った上で、「元気なまちづくり市民講座」を実施しながら市政を貫くビジョン、優先すべき課題、具体的な政策提言などを盛り込んだマニフェストをまとめていくとしている。
それに並行して、同会の理念や方向性に合致する人物がいれば早急に対話を重ね、新たな市長候補者擁立にかかわっていくという。
シンポジウムには館山出身で、館山市との「里・まち連携」を積極的に進めてきた東京都中野区の石神正義副区長、日本で初めて雪を商品化した「雪の宅配便」などユニークな活動を進めた矢野学・前新潟県安塚町長(現・上越市議会議員)をゲストに招く。
呼びかけ人の一人で、同会世話人に就任する愛沢伸雄氏は「安房の地域医療を考える市民の会を立ちあげ、医療従事者と市民サイドの対話の場をつくってきたものの、市政には危機感がまったくない。悪化する財政問題も含め、いま市民が関心をもつことが重要だ」と指摘。「呼びかけ人に名前は出せないが、賛同する企業人や農水産関係者などは多い。市民の本音を吸い上げ、マニフェスト作成に反映させていきたい」と話している。
「『立て直そう館山!』全市民の会」の趣旨書(案)によると、呼びかけ人は次のとおり。(50音順)
▽愛沢伸雄(NPO法人安房文化遺産フォーラム代表)
▽天野努(安房歴史文化研究会代表、元安房博物館館長)
▽天羽道子(社会福祉法人かにた婦人の村施設長)
▽池田恵美子(NPO法人安房文化遺産フォーラム事務局長)
▽伊東万里子(人形劇団貝の火主宰)▽梅園忠(元安房医師会長)
▽大島博幸(東京医科歯科大学名誉教授・館山病院総長)
▽沖山静彦(安房の地域医療を考える市民の会事務局)
▽小谷栄(館山市手をつなごう親の会事務局長)
▽高野良裕(前館山病院院長・徳州会最高顧問)
▽中沼良二(出版編集者)
▽橋本芳久(安房・平和のための美術展事務局長)
▽橋本新子(華道家・池坊湖月派代表)
▽船田正廣(彫刻家・館山美術会顧問)
▽平本 紀久雄(水産学博士・千葉の海と漁業を考える会代表)
▽渡辺隆祥(千葉県臨床心理ネットワーク顧問)
⇒⇒2010.6.12=癒しの海辺のまちづくりシンポジウム第2弾