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館山景観計画策定に着手

安房地域で初、来年度末目指して

(房日新聞2017.11.12付)‥⇒印刷用PDF

景観のまちづくりに取り組む館山市は、「市景観計画」の策定に着手した。館山ならではの魅力ある景観づくりに向けて方針、規制を定める。学識経験者、市民などによる策定委員会(委員長・後藤春彦早稲田大学大学院教授、委員10人)を設置、来年度末の策定を目指している。

景観計画では、美しい景観づくりに向けた目標や方針のほか、計画区域を定め、建物の建築など景観に関わる行為は届出を必要とする。基本は緩やかな規制だが、条例を設けて罰則規定を盛り込むこともできる。

市は、平成19年に景観計画を策定できる「景観行政団体」に移行しており、今回策定を目指す。県内では16市1町が策定済み。近隣では木更津市で、安房地域ではまだ策定されていない。

同市は南欧風のまちづくりを目指して平成元年に「市街並み景観形成指導要綱」を策定。JR館山駅西口エリアを重点に、屋根はオレンジ系、外壁は白を基調とした街並みづくりを進めている。

しかし、補助制度もなく、要綱による「お願い」だけでは誘導に限界があるのが現状だ。

今回の景観計画策定にあたって市は、市全域を計画区域とし、各地域の景観特性を生かして、南欧風や城下町、里山など各エリアごとに統一感のある街並みづくりを、市民や事業者とともに進めていきたいと考えている。

策定委員会は、都市計画を専門とする後藤教授が委員長で、副委員長は東大大学院教授の岡部明子氏、館山商工会議所副会頭の高橋幸民氏。市民、観光協会、建築関係の代表者ら計10人の委員で構成している。

市では、近く住民ワークショップを開催するほか、市民アンケートを実施。住民の景観への意向を聴取した上で、同策定委と市庁舎内の検討委員会で話し合いを進め、31年3月までにまとめたい考えだ。

17年11月12日 1,500

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