◎人と人の関係築こう、戦跡見学で平和への思い強く
3月28日、野田九条の会主催バスツアーは、参加者39名で館山の戦跡「赤山地下壕」「掩体壕」などを見学、安房地域の歴史を学んできました。戦争末期本土決戦に備え、7万人もの軍隊が配備され、米軍を迎え撃つ体制を整えていった地、第二の沖縄を想定していたとされた館山、実際米軍3,500人が上陸して来て4日間直接軍政が行なわれたという。その海岸にも行ってみた。その海岸の水にもぐって、「竹筒に火薬をつめ迎え撃つ訓練もしていた」という。
現地見学に先立ち、海を臨むホテルで安房文化遺産フォーラムの方から、安房地域の歴史を学んだ。古くから、海を通し韓国、中国などアジアの人々との交流があり、今も歴史を学び共生の精神を受け継いでいるという。国と国の関係ではなく、人と人の関係を築いていくことの大切さを学んだ一日でした。
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◎行ってきました、平和の文化を根付かせたい
南房総でイメージするのは、海そして花摘み。戦時中は花作り農家が「国賊」といわれ、種や苗を焼却させられたが、農民たちは秘かに種苗を守り、現在の花街道へと引き継がれました。
「これぞ、房総に息づく九条の精神」とNPO法人安房文化遺産フォーラムの池田恵美子さん。40以上ある戦争遺跡(戦跡)の背景やそれらが市民によってどのように守られたかを理解したうえで見学を、と一時間ほどの〝座学〟(説明会)がもたれたのです。「戦跡」を訪ね交流することは「平和の文化」を根付かせることで、観光地としてのマイナスイメージにならない〝ピースツーリズム〟ですと話されました。
今回見学コースになかった「噫従軍慰安婦」石碑など見るべきものが多く、別れに「何度でも来てください」と手を振るNPOメンバーの姿が印象に残りました。おみやげにポピーの花束をくださった「館山九条の会」の方々と懇談できなかったのは心残りです。
(西三ケ尾・柏木静江)