拝啓 先日の「文全協・南房総文化遺産見学会」では、大変お世話になりました。
あらためて心からお礼申しあげます。
また、本来最後まで参加させてもらうべきところにもかかわらず、勝手なことを言いまして、
わざわざ愛沢さんのお嬢さんに館山駅まで送っていただく措置をとっていただき、感謝に耐えません。
私たちは、3日間の「見学会」で、愛沢さんたちNPOの皆さんのご案内と解説を通じて
南房総の文化遺産とその歴史的背景を学ぶとともに、文化遺産に光をあて生命を与え、
全国的・世界史的な視野でそれらの価値を明らかにし、
これを今日のわれわれの生きる糧にするという点で
見事に典型をつくっていただいていると痛感いたしました。
交流会で「今度の学習会は少なくなったのではあるが残る人生の再出発ともなった」と言いましたが、
私たちは、愛沢先生たちのような真摯に取り組んでおられる方がおることに感銘を受けました。
私どもも、「文化遺産を継承・保存しなければならない」との“物心”がついてから、
私達なりに数十年間取り組んできたつもりではありますが、
文化遺産と歴史を保全・活用の方向を先史から近現代にいたる文化遺産をまるごと生かして
地域住民の全体の運動に発展させるという点では、学ぶことが少なくありません。
奈良にあっては、「古都・奈良の文化財」が政府・行政機関が進める公共事業によって、
危機にさらされていることを多くの皆さんに知っていただき、
私達奈良で運動に携わっているものとしての全国民におう責任を果たしていかなければならないと
あらためて決意した次第です。
機会がございましたら、是非、奈良にまたお越しください。
いずれ、「かにた婦人の村」のこと、「四面石塔」のこと、「万石騒動三義民供養碑」のことなど
学んだこと、感じたことを書かせていただきたいと思います。敬具