弧を描く日本列島の頂点に位置する房総半島南部の安房・館山。多様な文化遺産や自然遺産を保存・活用し、「館山まるごと博物館」と位置づけてまちづくりを進めている。
【サイズ】B5版66頁
【定価】600円
⇒スタディツアー(有料)参加者には1冊ずつ差し上げます。
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《目次》
A-1海とともに生きるまち
・歩いて渡れる無人島「沖ノ島」
・沖ノ島のサンゴ
A-2地震津波を乗り越えた知恵と祈り
・地形の移り変わり〜歩いて渡れるまで
・大規模海底地すべり(200万年前の巨大地震)の痕跡
・相浜の津波
・津波から命を救ったサイカチの木
・関東大震災の傷あと
・安房震災復興会のあゆみ
・学校の被害
・大震災を語り継ぐ
・朝鮮人を保護せよ
・光田鹿太郎〜孤児に愛を与え、震災を復興したクリスチャン
・長沼守敬〜日本彫塑界の創始者と震災供養レリーフ
A-3信仰の聖地
・大寺山洞穴遺跡
・安房神社
・鶴谷八幡宮
・補陀洛山那古寺
・崖観音(船形山大福寺)
・小塚大師(曼荼羅山金胎寺遍智院)
・館山に伝わる2つの神話
B-1画家に愛された神話のふるさと
・青木繁〜夭逝の天才画家
・青木繁「海の幸」誕生の家・小谷家住宅
・ブロンズレリーフ「刻画・海の幸」
・青木繁「海の幸」記念碑
・小谷治助・喜録〜「海の幸」誕生を支えた小谷家当主、漁村のリーダー
・福田たね・蘭童〜青木繁の運命の女性と遺児
・マグロ延縄船と安房節、布良星
・布良崎神社・相浜神社
・青木繁の絵手紙
・青木繁の作品
・円光寺の板戸と波の伊八
・布良を描いた画家たち
・・寺崎武男〜房総神話を描いた画家
・・倉田白羊〜安房で児童自由画教育を実践
・・中村彝
・・多々羅義雄
・新宿中村屋と館山中村屋
B-2八犬伝のふるさと・里見のまち
・『南総里見八犬伝』
・房総里見氏の歴史
・里見のまちづくりと稲村城跡の保存運動
・里見氏城跡群と八犬伝ゆかりの地
C-1大巌院のハングル「四面石塔」
・雄誉霊巌〜浄土宗の高僧
C-2韓国済州島から来た海女たちの墓
C-3遭難救助の「日中友好」碑
C-4韓国にある日本船の遭難供養碑
・水産講習所実習船「快鷹丸」
・快鷹丸殉難歌『スタンバイ』
・館山に残る2つの遭難供養碑
C-5近代水産業のあゆみ
・関澤明清〜近代水産業の先覚者
・館山から始まった水産教育
・・水産伝習所→水産講習所→東京水産大学→東京海洋大学
・・安房の水産教育のあゆみ
・柳楢悦・悦多〜嘉納治五郎の義兄と甥
・水産実習のお礼状と「日本重要水産動植物之図」
・神田吉右衛門〜内村鑑三の人生を変えた漁村の改革者
・正木貞蔵・清一郎〜水産と海運の発展に尽くした父子
・館山港を照らした正木灯台
・小高熹郎〜水産家から政治家・詩人へ
・小原金治・謹治〜殖産興業を発展させた代議士と世界的な椿研究者
・万里小路通房〜促成栽培で近代農業を発展させた伯爵
・池貝正太郎〜工作機械の発明王
・成瀬政男〜世界的な歯車博士
・森矗昶〜化学工業を育てた森コンツェルン
・岩城滝次郎〜日本ステンドグラスの祖
・俵光石〜高村光雲に認められた石彫家
・本田存〜日本一のカッパ中学を育てた水泳師範
C-6海辺の癒しのまち
・川名博夫〜館山病院の初代院長
・福原有信〜資生堂・帝国生命保険の創業者
・渋沢栄一〜実業と福祉の功労者
・コルバン医師夫妻〜医療伝道に人生をささげた宣教師夫妻
・転地療養で館山を訪れた人びと
・・坪野平太郎、山村暮鳥、中原淳一
C-7太平洋を渡ったアワビ漁師たち
・「戦後60年」の日米平和セレモニー
D-1戦争遺跡は平和の語り部
・南房総の主な戦争遺跡
・東京湾要塞とアジア太平洋戦争
・館山海軍航空隊
・館山海軍航空隊赤山地下壕跡
・戦闘機用掩体(壕)
・館山海軍砲術学校
・洲ノ埼海軍航空隊
・大房岬要塞群
・洲崎第一砲台跡・洲崎第二砲台跡
・128高地「戦闘指揮所」壕
・特攻機「桜花」下滝田基地跡
・特攻艇「震洋」波左間基地跡
特殊潜航艇「海龍」「蛟龍」基地跡
・人間魚雷「回天」特攻基地跡
・ハワイ真珠湾攻撃と館山湾
・海軍初の落下傘部隊
・秋山巌〜落下傘兵から山頭火の画家へ
D-2コロネット作戦とアメリカ占領軍上陸
・アメリカ本土侵攻作戦計画「コロネット作戦」
・敗戦後、占領軍の館山上陸
・幻の「三布告」
・本土唯一「4日間」の直接軍政
D-3戦争遺跡をまちづくりに活かす
・オープンエアーミュージアム・館山歴史公園都市
・平和学習から始まった高校生のウガンダ支援活動
・語り部から音楽や映画に活かす
・・小説『花』、映画『花物語』、郷土の音楽物語『花とふるさと』
・・合唱組曲『ウミホタル〜コスモブルーは平和の色』
・・映画『赤い鯨と白い蛇』
D-4「平和の文化」を未来に
・館山のユネスコ運動
・「平和の文化」とは
・館山の平和祈念像
・遠藤虚籟・和田秋野〜錦綴織にこめられた平和の祈り
・島野初子〜女性運動と幼児教育の母
・底点志向を実践する「かにた婦人の村」
・・石の叫びと「噫従軍慰安婦」の碑
・「名も無き女の碑」
・大神宮七人様と万石騒動・安房三義民