!! 見る 聞く 学ぶ 集う 安房国(あわのくに)再発見 !! 千葉県・南房総・館山まるごと博物館

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期日 6月16日
時間 18時00分〜
場所小高記念館
主催NPOフォーラム
連絡0470-22-8271

議 事

(1)文化財保存全国協議会:第10回和島誠一賞 受賞

【和島誠一賞表彰状】NPO法人安房文化遺産フォーラム様

貴団体は、館山市赤山地下壕はじめ戦争遺跡と里見氏稲村城跡など、千葉県南房総地域の中世・近代遺跡や歴史遺産の多彩な保存・活用運動を通して、市民に広く文化遺産の歴史的意義の普及をはかられました。この顕著な功績に対し、第10回和島誠一賞を贈り、表彰いたします。

2009年6月14日 文化財保存全国協議会

【和島誠一賞とは…】

その趣旨は、20世紀後半に行われてきた歴史的環境を保存する文化財保存運動の先駆けをなし、また大きな足跡を残した考古学者故和島誠一氏(岡山大学教授)を記念した文化財保存の賞です。和島氏は考古学的に科学的精神を啓発され、神奈川県三殿台遺跡などの遺跡保存を積極的に進められたことをはじめ、文化財保護思想の普及を広く提唱し、また積極的に実践を行いました。文化財保存全国協議会では、和島氏が遺された文化財保護思想の遺産に深く学びながら、21世紀に文化財保護、活用および普及をさらに飛躍的に発展させる期待を込めて、2000年5月より「和島誠一賞」を設け、遺跡保存に顕著な功績を挙げている個人と団体を表彰しています。

【歴代受賞者】

第1回*直木孝次郎氏、大分県文化財保存協議会

第2回*佐古和枝氏、田和山を見る女性たちの会、田和山文化財訴訟弁護団

第3回*佐原真氏、皇子山を守る会

第4回*門脇禎二氏、奈良世界遺産市民ネットワーク

第5回*吉田晶氏、文化財フォーラム愛媛、文化財保存新潟県協議会

第6回*甘粕健氏、乙訓の文化遺産を守る会、山科本願寺寺内町を考える市民の会

第7回*永井路子氏、国史跡八王子城とオオタカを守る会

第8回*峰岸純夫氏、宮川徏氏、松代大本営の保存をすすめる会

第9回*小泉功氏、戸沢充則氏、吹田操車場遺跡・明和池遺跡の保存と活用を考える市民の会

第10回*今井堯氏、緑と教育と文化財を守る会、NPO法人安房文化遺産フォーラム

【和島誠一について】…出典:『遺跡保存の事典』文化財保存全国協議会編(平凡社発行)より抜粋…

1909(明治42)年3月10日東京市に生まれる。早稲田第二高等学校を経て’39(昭和14)年に東大理学部人類学選科入学、’41年修了。ついで同学部嘱託から学部研究員となる。その後、東洋大学教授、資源科学研究所研究員、横浜市立大学講師、東京女子大学講師、東京都立大学講師を歴任し、’66年岡山大学法文学部教授となる。この年に日本学術会議会員に選出された。’71年現職のまま逝去。考古学者としての和島の研究基点と視座は、’35・36(昭和10・11)年に唯物論研究会に参加し、古代史学者の渡部義通らとともに唯物史観にたつ日本古代史研究をすすめるなかで形成され、考古学への実践的始動は、’39年の東京都志村遺跡における古墳時代集落址の調査からであった。和島考古学の特徴は、「物を離れて考古学はない」を前提とする「生産力と生産関係」の弁証法的・法則的把握にあり、「考古学が物をとらえて歴史とその法則をつかもうとするとき、社会生活の本拠である集落の研究が太い柱となる」の発言に示されるように原始・古代集落研究を生涯課題としてとりくんだ。和島は、史的唯物論にもとづく考古学研究の道を選択した理由を問われたとき、「ヒューマニズムだよ」と一言でこたえたという。この言葉には、自己の研究活動もさることながら、歴史教育・文化財保存にもおおいに情熱を燃やし、労苦をいとわず精力的に行動した和島の人となりや研究者としての姿勢がよく表われている。岡山県月の輪古墳、『横浜市史』関連調査などで試みた「市民参加の考古学」の実践は、やがておとずれた埋蔵文化財の未曽有の破壊に抗して、市民とともにたたかう文化財保存運動にむけられ、そのリーダーとして東奔西走、運動論のくみたて、あらゆる機会をとらえての保存意義の訴え、運動組織の拡大等々に絶大な貢献をなした。顕著な事績をあげると、平城宮跡をはじめ三殿台遺跡、岡山県津島遺跡などの保存実現に尽くし、日本考古学協会埋蔵文化財保護対策特別委員会初代委員長もつとめて『埋蔵文化財白書』を刊行、日本学術会議会員としても文化財保存問題や考古学研究者の研究条件改善を積極的に提言して、学界全体の理解と世論の裾野をひろげることに力を注いだ。あるいは、平城宮保存運動を契機に発足した文化財保護対策協議会、そして、全国初の文化財保存運動体となる文化財保存全国協議会結成においても主力オーガナイザーの役割を遺憾なく発揮している。毎年、保存運動の功労者に贈られる「和島誠一賞」は、こうした和島の活動と功績にちなんで創設されたものである。月の輪古墳の調査に参加した一市民が「和島先生は神様のような人でした」と語り、和島みずからは『白書』の巻末で「文化財の破壊問題が存在する限り、われわれは、それを告発することを止めるわけにはいかない」と述べている。「賞」にこめられた和島の人柄と気概におもいをいたし、その意をながく後世に伝えることが大切であろう。


(2)国土交通省:平成21年度「新たな公」によるコミュニティ創生モデル事業 選定

※ 富崎地区を対象に、青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会、富崎地区コミュニティ委員会 との連携を図る。

団体名: 特定非営利活動法人安房文化遺産フォーラム

モデル事業名 : 漁村が誇る「3つの〝あ〟」のまちづくり

〜青木繁《海の幸》、「安房節」、アジのひらき〜

〈21年度の実施内容〉

●文化遺産コミュニティファンドの第一目標として、《海の幸》レリーフのブロンズ像制作

●食文化レシピ集の充実および商品化研究

●福岡市久留米「青木繁旧居保存会」などゆかりの地との交流、支援ネットワーク構築

●漁村交流体験事業の試行

●ウォーキングコースの充実(宿泊業者や漁協直売所との連携)

●調査研究とITベータベースの蓄積

●全事業を連携させた継続的な事業運営方法の検証

●文化遺産コミュニティファンドの第一目標として、小谷家住宅の解体修理

●モデル的なコミュニティレストランの運営

●自立的事業展開戦略の確立(JRや旅行会社と連携)

●まちづくりコーディネーターの資格取得制度の検討


(3)文化遺産の保存運動の動向

① 戦争遺跡群の保存と史跡化

・赤山地下壕

・宮城掩体壕

・「洲ノ空」射撃場

・128高地「戦闘指揮所」壕(かにた村)

② 里見氏稲村城跡の国指定史跡化

③ 小谷家住宅と《海の幸》記念碑

④ 北下台公園の再整備化と文化財指定


(4)文化遺産保存の活用とまちづくり

① ツアーガイド

・6/2 ガイド懇談会 情報共有化

・第一火曜日の連絡懇談会、ガイド講習会

② ガイドブック、イラストマップ等の発行

③ 知恵袋講座(第4火曜日PM)

④ ホームページの充実とブログ等の情報発信、マーケティングリサーチ

・NPO公式サイト

・blog安房国再発見、blog布良・相浜の漁村日記、blog義のこころを語り継ごう〜万石騒動・安房三義民

⑤ まちかどミニ博物館

・館山銀座商店街、館山病院ギャラリー

・千倉町千田アワビ塾

⑥ 合唱組曲『ウミホタル〜コスモブルーは平和の色』 …ウミホタル合唱団・安房

⑦ 映画『赤い鯨と白い蛇』普及上映の配給権

⑧ 多彩な全国組織とのネットワーク強化

・千葉県歴史教育者協議会

・戦争遺跡保存全国ネットワーク

・文化財保存全国協議会

・平和委員会、九条の会、九条連、各種平和活動団体 等

・生協、労組、年金者組合、新婦人の会、退職教職員の会 等

・うたごえネットワーク

⑨ 青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会

・富崎地区コミュニティ委員会との協働

・NPO法人海の幸会との連携

⑩ 稲地区・稲村城跡利活用委員会

⑪ 万石騒動安房三義民300年祭

⑫ 第3回戦国こすぷれ大会(予定:11/28〜29)

⑬ 元気なまちづくり市民講座 (予定:7〜10月頃)

旅のもてなしプロデューサー講座 (予定:11/14〜15)


(5)ガイド事業について

① ガイドツアーの動向、課題

・学校の平和学習(学年型)

・関西からの修学旅行ニーズの増加

・館山体験交流協会(西口)・千葉自然学校との連携、調整

・壕内整備、トイレ、駐車場

② ガイドの課題


(6) 国際交流

・ウガンダ支援活動

・AWA-MINAMI洋裁学校

・ウガンダ支援バザー

・日韓交流

・8月10日(月)〜8月13日(木) 韓国ソウル平和博物館にて平和集会(愛沢・池田・浅井)

・日米交流


(7) 連携事業等

・かにた村バザー

・6月26日(金)27日(土) 安房高文化祭 JRC主催:ウガンダ支援バザー

・6月27日(土)13:30〜15:00コミセン 講演:里見氏岡本城跡の発掘調査報告 講師:小高春雄氏

15:00〜16:30 里見氏稲村城跡を保存する会総会

・6月29日(月)13:30〜15:00富崎公民館 青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会総会

・6月30日(火)8:00〜17:50 神奈川戦跡めぐり(日吉台地下壕・登戸研究所) 主催:館山公民館

・7月10日(金)18:00〜20:30南総文化ホール小ホール 講演:無言館館主・窪島誠一郎氏

・7月11日(土)10:00〜17:00コミセン 安房反核フェスティバル

14:00〜15:30 講演:安房の戦跡から平和を考える 講師:愛沢伸雄

・8月14日(金)〜25日(火)南総文化ホールギャラリー 船田正廣・古希記念展

・8月29日(土)〜9月6日(日)枇杷倶楽部ギャラリー 安房・平和のための美術展

・9月3日(木)13:30〜15:30館山地区公民館 アメリカ占領軍上陸シーン上映会

・9月20日(日)〜23日(水)枇杷倶楽部ギャラリー 愛沢綾子回顧展


(8)連絡事項

・当面のガイド日程

09年5月23日 887

特定非営利活動法人(NPO) 安房文化遺産フォーラム

旧称:南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム(2008年5月に現在の名称に変更)

〒294-0045 千葉県館山市北条1721-1

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