タイトル: | 第13回 安房・平和のための美術展 |
掲載日時: | %2017年%08月%19日(%AM) %03時%Aug分 |
アドレス: | http://bunka-isan.awa.jp/News/item.php?iid=1140 |
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10:00〜17:00(最終日16:00まで)
主催: ART FOR THE EARTH 2017
—第13回 安房・平和のための美術展— 実行委員会
協賛: NPO法人安房文化遺産フォーラム
株式会社コア
後援: 房日新聞社
お問い合わせ
連絡先: 〒295-0026 南房総市千倉町大川970-1
TEL.0470-43-8251 FAX.0470-43-8100 早川厚子
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【展覧会趣旨】
今年は、世界を恐怖と破壊に陥れた第二次世界大戦・太平洋戦争が終結して60年目、という歴史的な節目の年です。
戦後、私たち美術家は、戦禍に巻き込まれること無く、平和な日本で、自由な発想で、自由に素材を選び、自由に表現することは当たり前のように思ってきました。
戦争に狂奔していた時代の日本では、とても考えられないことでした。当時、多くの美術家は戦争協力の道に巻き込まれ、自由な創作は不可能になり、多くの才能ある若い命が奪われていきました。自然も文化も破壊されました。
美しいこの安房の地は、重要な東京湾要塞地帯として、当時を偲ばせる多数の戦跡が存在しています。きれいな花畑は、花作りを禁止されるという苦しい時代を過ごしてきました。
いま、私たちが平和と自由を甘受していられるのは、世界に誇れる「平和憲法」があるからです。あの戦争で2000万人のアジアの人々と300万人の同胞の犠牲と、その家族・肉親たちの想像を絶する悲しみ・無念・悔恨の中から生まれた「平和憲法」です。
9.11の同時多発テロに始まり、アフガン・イラク戦争、戦後はじめての自衛隊の海外派遣、北朝鮮の核開発問題などを機に、憲法を変えようという動きが強まり、心ある人々は「今日の状態は戦前と酷似している」と、日本の行く先を真剣に憂いています。そして今でも、私たちの願いに反して、地球上には、戦禍・貧困・飢え・疫病・自然災害・環境破壊などで苦しんでいる人々が後を絶ちません。
私たち美術家(アーティスト)として、このような事態に無関心ではいられません。そしてなによりも平和と人々の幸せを強く願わずにはいられません。私たちは平和への熱いこころを作品に託して、この安房の地から発信したいと考えました。
私たちの作品が、果たしてどれだけの力になるかは分かりませんが、世界平和と人々の幸せを祈る望みは、やがて世の中を動かす力につながっていくと思うのです。この美術展をその出発点にしたいのです。
「戦後60年」の今年は、という積極的な平和祈念事業との連携をはかり、一つの大きな輪として、「平和・交流・共生」のメッセージを発信しているNPO法人南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム(現:安房文化遺産フォーラム)の呼びかけもあり、この美術展もその一環の開催とします。
また、作品を展示して、それを鑑賞してもらうだけで終わらせるのではなく、もう一歩踏み込んで、私たちの作品が社会の中で機能し、貢献できるものにしたいと考えました。そして、作家と鑑賞者が、直接平和と地球環境のために役立つことにつながるように、展示を主としますが、チャリティー方式の出品も歓迎する美術展とし、売り上げの相当部分を、戦争の犠牲になっている人々、地球の自然・環境の危機に瀕している処への救済のために活動している団体に寄付し、有効に役立てることにします。
2005年