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タイトル:【千葉】090702*功績認められ和島誠一賞
掲載日時:%2009年%07月%02日(%AM) %11時%Jul分
アドレス:http://bunka-isan.awa.jp/News/item.php?iid=225

◎館山の戦跡、史跡の保存活用を評価

…功績認められ和島誠一賞

…NPO安房文化遺産フォーラム

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館山市で戦争遺跡や戦国大名・里見氏の城跡などの保存、活用運動に取り組んでいるNPO安房文化遺産フォーラム(愛沢伸雄代表)が、文化財保存の功績をたたえる第10回和島誠一賞に選ばれた。

同賞は文化財保存運動の先駆者、故和島誠一岡山大教授を記念した賞で、毎年遺史跡の保存で顕著な個人と団体に贈られる。

同フォーラム代表の愛沢さん(57)は1989年、当時県立安房南高校の世界史の教師だったころから、館山市内の旧海軍の地下壕(ごう)跡の調査を始めた。「戦跡は暗くて、南房総の花のイメージにそぐわない」と風当たりの強い中、地域に実存する戦跡の歴史的価値を粘り強く訴え、それまでごみ捨て場やキノコ園と化していた壕跡は2004年には「館山海軍航空隊赤山地下壕跡」として整備、一般公開され市指定の史跡となった。

また、1996年には戦国時代初期に里見氏の拠点となっていた稲村城跡に市道が通ることを知り、「保存する会」を設立。1万人を超える署名を集め、条例を覆して同城跡の保存を勝ち取った。現在は史跡として国の指定を得る調査が続いている。

こうした保存運動に加えて、戦跡・史跡を地域資源としてとらえ、ガイドツアーや散策コースに組み込んで利活用する活動が評価された。愛沢さんは「残すだけでなく、町づくりに取り込んで地域を語り、誇れるものでありたい。戦跡から悪いイメージでなく、時代の局面、人の生き方を感じてほしい」と話す。

受賞に愛沢さんは「草の根活動が行政を動かしてきた。一緒に活動しながら途中で亡くなられた方々の思いを束ねたい」と振り返った。

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