タイトル: | 090526八期の会*佐藤治子さま |
掲載日時: | %2009年%05月%26日(%PM) %17時%May分 |
アドレス: | http://bunka-isan.awa.jp/News/item.php?iid=193 |
お忙しいのにわざわざじろえむまでご足労いただき、ありがとうございました。
金久さんも蓮沼さんもじつに素晴らしいご説明ご案内をしてくださり、感謝しております。
どうでしたかとみんなに聞いたら、お話を聞いてよかった、いい企画だったと異口同音に感想を言っていました。
実は今回参加者のわれわれは、戦火から逃げ回った人、満州から引き揚げた人で、
年齢から言って残留孤児になるところだった人など、
幼いころの恐怖がトラウマとして残り、被害者としてしか戦争を考えられない世代ですので、
今回の旅行計画に対しもう戦争の話から逃げたい気持ちがあると言っていた人もいます。
これはどうしようもない気持ちで、私自身5才のとき、船橋で空襲警報下、
妹の乳母車を押した母とはぐれて走ったときのB29の轟音を今でも忘れません。
飛行機の音が怖いという気持ちはこの年になっても消えないのです。
ですから世界の子供たちが戦火に遭ったニュースがとてもたまらないのですね。
今回の房総への旅の案内に、
「私たち自身語り継がなければ消えてしまうもの、なかったとされてしまうものがあることに
愕然とすることがあります。今回の旅行で単なる観光ではない心に残るものを共有できたらと願い」
「めぐりあった安房の戦跡を守るフォーラムの方のお話を伺い戦跡を訪れることにしました」
と書きました。
「石のさけび」のことを知っていた田島さんが一緒に旅行の企画をしたのですが、
彼女は、耳をふさごうとする人に、私たちが本当のことを知ることが
つらい思いをして死んでいった人たちへの供養になるんだよ、と言っていたのが印象的でした。