全国戦跡シンポに400人
館山舞台に公開討論や事例発表
「第19回戦争遺跡保存全国シンポジウム館山大会」(戦争遺跡保存全国ネットワーク、同シンポ実行委主催)が7日までの3日間、館山市の南総文化ホールなどであり、戦跡保存活動をする全国の団体や大学関係者など約400人が訪れ、戦跡を活用したまちづくりの取り組みや館山の「直接軍政」に関する分科会などに耳を傾けた。
初日の5日は「戦跡と文化財を活かしたまちづくり」をテーマにパネルディスカッションがあり、沖縄県南風原町、高知県香南市の関係者らが事例発表。
館山市からは市主任学芸員の池田英真さんが、年間入館者が2万人を超えた赤山地下壕、古い商家、民家を活用した長須賀のまちなか再生などの取り組みに触れ、館山を訪れる目的は、海水浴より戦跡など文化財見学の方が多くなっていることなどを紹介。
NPO法人安房文化財遺産フォーラムの愛沢伸雄代表は、これまで20年以上にわたる地域の戦跡、文化財の保存、活用、平和学習などの活動を語り、「足元から平和のあり方を考える文化をつくりたい。文化財を平和に生かすピースツーリズムを創出したい」と訴えた。
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2015年8月13日(木)21:30〜22:00
・千葉テレビ:NEWSチバ930
【特集】特攻、そして占領…軍郷館山の夏
2015年12月29日(火)12:05〜
「戦後70年それぞれの想い」という番組内で再放送します!
館山軍政〜少年が見た占領
半裸で上陸した米兵(上)
(朝日新聞2015.8.30付)⇒印刷用PDF(連載2本)
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館山は沖縄以外で唯一、配線の直後に米軍が軍政を敷いた占領地区とされる。軍政は住民の目にどう写っていたのか。証言と資料で70年前を振り返る。
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1945年8月30日昼。
「来たぞ!」。室内から一斉に声が上がった。館山港を見下ろすと、先遣隊の上陸用舟艇が岸壁に近づいてきた。元館山市教育長の高橋博夫(87)は「たしか4隻だった」と記憶をたどる。
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この日、連合国軍最高司令官マッカーサーが厚木飛行場に到着し、米軍が主力の連合国軍は日本各地に進駐を始めた。千葉県には本隊の作戦を円滑に進める先遣隊として、米第4海兵連隊が富津、館山に上陸した。
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双眼鏡でのぞくや、高橋は米兵の姿に目を奪われた。上半身は裸。「緑色っぽいショートパンツを履き、肩からピストルを提げていた」。室内に居合わせた数人からも「なんだ、敵地に上陸するのに裸なんて」「日本なら考えられない」の声が上がった。家から岸壁まで300余メートル。遮るものは当時なく、よく見渡せた。
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