!! 見る 聞く 学ぶ 集う 安房国(あわのくに)再発見 !! 千葉県・南房総・館山まるごと博物館

お知らせ » 新着記事一覧
表示順: 新着順 掲載順 ランダム

*blogアルバムはこちら。


前期のゼミでも告知した通り、8月12日火曜日に千葉県館山市に行ってきました。都合が合わずに来ることの出来なかったゼミ生もいましたが、このブログを読んでくれればと思います。

まず最初に、NPO法人安房文化遺産フォーラムの代表である愛沢伸雄さんと副代表である池田恵美子さんに会いました。池田さんがスライドを使いながら館山の歴史について話してくれました。愛沢さんは、かにた村にある「噫(あぁ)従軍慰安婦」の石碑を見て「このままではいけない。」と思ったそうです。貴重な話をたくさん聞くことが出来ました。ありがとうございました。

昼食後に「赤山地下壕跡」に行きました。

「赤山地下壕」とは、太平洋戦争の終わりの頃、この赤山地下壕の一部が館山海軍航空隊の防空壕として使われていた。いつ頃作られたかということは、赤山地下壕に関する資料がほとんどなく、はっきりしたことはわかっていない。合計した長さが1.6Kmあり、全国的にみても大きな壕である。終戦の日まで建設工事が行なわれていたという証言もあるため、未完成であることは確かです。(パンフレットを見て作成。)

夏休みということもあり、家族連れの人や、年配の団体の人がいました。ヘルメットを被って、いざ中へ・・・。中は思った以上に冷えていて、半袖では寒いくらいでした。外との温度差がすごかったです。見学ルートには電気が付いていますが、それ以外の場所は真っ暗です。間違えて入った場合は確実にまずい状況です。中は非常に入り組んでいます。未だに謎が多い壕であることは確かです。

次に向ったのは「かにた婦人の村」です。

「かにた婦人の村」とは、婦人保護長期収容施設です。池田さんの話によると、各都道府県に保護施設というものはあるそうで、その中でも重度の障害者の方が「かにた村」へ来るということです。1965年に設立し、国有地であった場所を約1億円で買い取ったそうですが、国はほとんどお金を出してくれなかった。世界中のクリスチャンから援助が募ったということです。

「かにた村」を訪れた理由は、この敷地内に「噫従軍慰安婦」の石碑があるためです。「かにた村」がある場所も高いですが、石碑がある場所もさらに小高い場所にあります。(「噫」とは、苦しくて声が出ないという意味だそうです。)

もう1つ、普段は見学できない場所である「128高地」の「戦争指揮所・作戦室」の地下壕にも行きました。先に行った「赤山地下壕跡」とはまた違い、少し状態が危ないようです。この壕は3層説があるようですが、入った場所が1階とすると、地下は水が溜まり、とても行ける状況ではないようです。(2階も行けません。)見学している際も、歩くと地面から水が出てくるような・・・危ないです。天井には龍が彫られていて、何のために彫られたのか謎だそうです。ガイドさんもしきりに「ここは、あんまり来たくないんだよなぁ・・・。」ということを言っていましたので、危険なのかもしれません。

次に向ったのは「洲ノ埼海軍航空隊 射撃場跡」です。この場所は、全国でただ1つの兵器整備練習航空隊で、操縦以外の航空機に関わる専門技術を学ぶ養成機関だったそうです。通称「洲ノ空」と呼ばれる施設。射撃の的(射撃場照準壕跡)を置いた場所も見ましたが、壁が崩れてきていました。ここも少し危ないそうです。戦争遺跡の保存は難しい問題であるようです。銃弾の跡も残っていました。

その次は「戦闘機用掩体(壕)」に行きました。どこにでもある野原の場所にトンネルのような形をしたものがありました。これは、戦争末期に空襲から戦闘機を守るために作られた「掩体壕」と呼ばれている格納庫だそうです。この壕の近くに真っ直ぐな平らな道がありましたが、昔はもっと横幅があり、滑走路だったようです。しかし、戦争末期にはガソリンも不足し、格納庫に入れる際は人の手で運んでいたとガイドさんが話していました。飛行機を人の手で運ぶなんて・・・現在の飛行機と比べれば小さいですが、それでも車よりは大きいわけで、大変な作業だったのではないかと思いました。

最後に向った場所は、「大巌院」というお寺にある「四面石塔」を見に行きました。これは1624年に建立された石塔で、インド・中国・朝鮮・日本の言葉で「南無阿弥陀仏」と刻まれています。特に朝鮮文字は初期ハングル語のもので、現在使用されていない文字があるそうです。

朝7時に川崎集合で最後に見学した「大巌院」で16時頃でした。1日を使って、かなりの戦争遺跡を見学することが出来たと思います。愛沢さん、池田さん、そしてガイドをしてくださった方に感謝です。お隣の県である、千葉にこんなにもあるとは想像もしていませんでした。そして企画をしてくださった院生の小薗先輩、運転を引き受けてくださった宮崎先輩、お忙しい中、本当にありがとうございました。感謝感謝です。そして今回参加できなかったゼミ生も、次の機会で参加してください。

08年8月16日 3,956

2日間たいへんおせわになりました!

ありがとうございました☆

みんなとても勉強になったといって喜んでくれていたので、自分としてはうれしかったです。

今回は前回さんまとで館山に来たときより、濃い学びができたと思っています。

今回とっても感じたことは、「自分の地域を知り他者と繋がることができる」ということでした。

四面石塔から京都とつながり韓国の人々とも繋がることができる。

そのほかにも人とのつながり、地域同士とのつながりをとても感じました。

それも、自分の地域を知っていくことで開けてきているものだと思いました。

前回は平和等じっくり考える機会にもなり、地域で生きることに感動していたことを覚えています。

それと並ぶかそれ以上の学びができ、とてもいい旅行だったと思いした。

ありがとうございました!


【追伸】2009.3.14

千葉大学を卒業し、現在小学校5年生の担任をしています。

周りの先生についていくのがやっとです。

もう少し偉くなったら館山の社会科見学など提案していきたいと思っています^^;

07年9月1日 2,623

●安房館山再見の旅

第4回千退教交流旅行が3月18・19日、館山で行われた。参加者は19名。

宿泊とバスは、いこいの村たてやまでお世話になった。

安房文化遺産フォーラム(前南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム)とのお付き合いは古い。2004年1月フォーラム設立。

2005年2月16・17日全退教関東ブロック代表者会議を館山で開催。戦跡を案内してもらう。2005年1月27・28日全退教関東ブロック学習交流集会を館山で開催。参加者は200名余。戦跡、かにた婦人の村、花の谷クリニックなどを案内していただいた。


●高崎地区相浜、布良で大歓待

館山市立富崎小学校。学年末の忙しい中、先日卒業させた3名の卒業生も呼んで、17名の児童卒業生と校長先生はじめ10数名の先生方で「房州安房節(元唄)」を披露してくださった。外部には初めて、しかも学年末の忙しい最中の授業中に。それも「千葉退職教職員の会」だったからではないかといわれると、子どもたちの懸命な演奏に、ジーンときてしまう。

相浜神社。3月27,28日の祭礼間近なので、1週間ほど前に組み立てた「船神輿」を見せてくださる。「波除丸寶庫」から氏子総代はじめ氏子の皆さんが引き出して、しっかり見せて説明をしてくださったのである。フォーラム代表の愛沢さんも初めて見たとのこと。私たちの舞い上がり様をご想像ください。

小谷家に行く途中で、中村つね「海辺の村(白壁の家)」、多々羅義雄「房州布良を写す」の複製画を提示しながら説明をしてくれる横で、花を植えていた80歳ほどの女性が「ここには戦後越してきたけれど、この通りだった」と話に加わり、いろいろ話してくださる。なんともいえません。うれしい旅。

最後に青木繁《海の幸》記念碑のところでは、自家製のところてんが振る舞われました。お腹がすき、のどが渇いていたことと感激で、数杯も頂いてしまった。


フォーラムから愛沢さん、池田さん、豊崎さん(『鬼が瀬物語』の主人公「満吉」さんの孫で船大工だった)、ガイドの小沢さん、鈴木さんなど6名。富崎小では30名ほどの児童と校長先生はじめ教職員。相浜神社では氏子総代はじめ7〜8名。相浜漁協、青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会から10名ほどの方々。

20名にならない見学者に、60名以上の方々が、いろいろとおもてなしをしてくださった。本当に、お礼の申し上げようがない。11月12月のナマダ(ウツボ)の開き干しの最盛期に友人知人とともに訪れ、買い求め、賞味すること。自分たちの街の宝物を構成に引き継ごうとする富崎地区の方々のことを友人知人に話すことで、今回の大歓待に応えようと思う。

それと、自分の住む街で、自分たちの街づくりに精一杯尽くすことで応えたいとも思った。日本中にそんな、それぞれの街づくりが広がれば、限界集落、過疎などということがなくなるのではないかと思うのだ。

09年3月19日 6,075

先日は私達のために、お忙しい中貴重な時間を割いて頂き、ありがとうございました。愛沢先生のお話、そして館山戦争遺跡の見学を通し、改めて戦争の恐ろしさ、そして現在の日本の豊かさを感じました。

私達は戦争の経験がなく、テレビを通して世界で起こっている戦争についての情報を得たり、祖父母などから戦争当時の話を聞くことしかなく、あまり実感がありませんでした。しかし赤山地下壕の中を歩き、その中で恐怖を感じ、地下壕から出て外の光を見た時には、ほっといたしました。

現在、北朝鮮の核問題やイラクでの戦争、テロなど、世界ではまだまだ争いが絶えず、恐ろしい事件が多くあります。しかし、これからの世界を担っていく私達は、今回の研修旅行で学んだこと、感じたことを生かし、歴史をきちんと理解して、二度と同じ過ちを繰り返さないよう伝えていかなくては、と感じました。

今回のような素晴らしい機会をあたえていただき、感謝しております。皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

06年10月13日 2,588

寒さの中に春の気配を感じる頃となりました。

皆様方におかれましては、お変わりなくお過ごしのことと存じます。

さて、過日の私たち山本ゼミの房総巡検における研修におきまして、お忙しいところ時間を割いていただき、誠にありがとうございました。初日の戦跡ツアーとご講話の他にも、千倉での見学の設定など、きめ細やかな心配りをしていただき、心より感謝申し上げます。

戦跡めぐりやご講話を伺う中で、新たな発見や今まで知らなかった事に多く出会い、自分の勉強不足を痛感しました。また、今回はNPOの4名の方からお話を伺う機会をいただき、房州を大切にしながら守っている地元の先輩方の姿を見て、私も今まで以上に郷土への愛着を深めることができたと思っております。

2日目は生憎の天気でしたが、白浜・千倉の海側と、山側である三芳を、先生とゼミの仲間に案内しました。2日間を通して、先生も仲間達も、房総を楽しんでくれたようです。特に山本先生は今年度いっぱいでのご勇退が決定していましたので、最後の巡検となってしまいましたが、戦跡めぐりも初めての場所ばかりで楽しかった、とおっしゃっていました。

今後は、卒業論文作成のために、より専門的な研究を進めていきますが、この研修で得たことをもとに、より質の高いものを求め、学習していきたいと考えています。

末筆ながら、皆様のご健康とご活躍をお祈りして、お礼の言葉とさせていただきます。敬具

10年2月27日 9,070

このたびは大変お世話になり、ありがとうございました。

参加者アンケートがまとまりましたのでお送りします。

おかげさまで「参加して良かった。素晴らしいガイドだった」等々、大変好評のバス見学会となりました。

細かい点までお手数をおかけしましたが、ご親切に対応いただき、心より感謝しています。

また下記のとおりコープみらいのブログにもアップいたしました。

http://k-blog.mirai.coopnet.or.jp/2016/11/post-1a0b.html

[ .. 全文表示へ ]

16年11月7日 22,587

地域に現存する戦跡を学びながら、人間が残した文化を歴史的にとらえ、自分の住む足もとから平和を考えることを教えてくれたビジュアルな講演であった。

里見氏の時代(1400年代)から太平洋戦争の終結までの時間軸をテキストに、その時代に生きた人間の喜び悲しみを、視点を変えることから眺めとらえ直す方法は、シンプルで分かり易いものであった。例えば、地図の見方では北を上にする常識から、勢力の進行方向や地政学的な考え方から作成した「環日本海諸国図」は、アジアの成り立ちとものの見方の実際を十分に教えてくれた。

また、地域開発と戦跡の関係では、戦跡保存運動とバッティングした企業誘致は、戦跡と若者の雇用確保のどちらが大切か」という問題を抱えながらも、そこにかつて生存していた人間と今後生存していくであろう人間の関係を、「平和」をキーワードに止揚したことで、行政との対立構造も克服できたことなどは、今後の運動の参考になった。

戦跡をめぐる人間模様では、里見氏の歴史をはじめとして、アワビ潜水漁法の小谷ブラザーズや、青木繁の布良における滞在や子孫に至る文化の流れは、地域を相対としてとらえるグローバルな視点を提供してくれた。

ウミホタル、菜の花等、他の生命との人間の関わりも、すーっと落ちるていねいな講演であった。「たてやま夕日海岸ホテル」の協力実演で、ウミホタル発光の観察もでき、戦跡学習から東京湾の生態まで学習できる場が館山市に存在することは心強い。NPO協力メンバーに高校の学習で育った青年がガイド役等で参加していた。

06年2月5日 2,571

昨日はお世話になりました。

本当に勉強になりました。

[ .. 全文表示へ ]

14年1月30日 11,214

先日開催いたしました当組合支部の反戦・平和学習会では、

お忙しい中、私どものために貴重なお時間を割いていただき

大変ありがとうございました。

幸運にも参加できた組合員は非常に有意義な学習会であったと満足しておりました。

また参加できなかった組合員の中にも是非とも次回は参加したいと申す者までおりました。

何れに致しましても今後も引き続きこのような活動を実施する予定ですので、

その折にはよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、バスに同行していただきましたガイドの方

(お名前がわからず申し訳ありません)にも何卒よろしくお伝えくださいますよう、

重ね重ねお願いいたします。

以上、まずは取り急ぎ御礼まで。

07年11月17日 2,314

特定非営利活動法人(NPO) 安房文化遺産フォーラム

旧称:南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム(2008年5月に現在の名称に変更)

〒294-0045 千葉県館山市北条1721-1

Copyright (C) 2007 bunka-isan.awa.jp All Rights Reserved