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私は5年ほど前から、房州から米国に渡ったアワビ漁師の調査、研究を行っています。先日、松戸市立第二小学校で社会科の授業を受け持ちました。きっかけは、4年生担当の篠原雅子教諭が、南房総市の千倉町出身という関係で実現しました。
4年生の社会科授業にあわせて、南房総から米国に渡ったアワビ漁師、食文化や日米の国旗が交わる万祝、戦争中の花栽培禁止令と花づくりの授業でした。校長、教頭、教務主任の参観を経て5クラスで行いました。新しい授業の取り組みであり、機会があれば学年別バージョンで検討してみたいといわれました。
折しも2日から安房博物館で、「アワビ・食・美」企画展が開催されます。太平洋を渡ったアワビ漁師の足跡、小谷源之助・仲次郎と仲間たちの功績が、県北の学校教材で花開きました。これをきっかけに地元の学校で、偉大な先駆者たちの努力と成功の授業ができれば、と考えています。
...南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム副理事長*鈴木政和
銀座商店街を巡るウォーク
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NPO安房文化遺産フォーラムは、5月10日午前9時50分から館山市北条の銀座商店街を巡るウォーキング教室「歩いてみよう館山の街を」(館山商店会連合会など後援)を開催する。参加者を募っている。参加費は150円(メンチカツ代)。
300年前の元禄地震の大津波から人を救ったサイカチの木を館山の街活性化に生かすことを目的に活動する「サイカチの木を守る会」に協力し、同NPOが開催して今回で2回目となる。
コースは1.5キロで、松田屋〜ピース製菓〜房洋堂〜秋山陶苑〜丸太鮮魚店〜加藤菓子店〜幸田旅館〜相川肉屋〜銀座商店街振興組合ビル〜秋山呉服店〜セットアップ〜サイカチの木。
サイカチの木の前では、語り部の礒部清子さんの語りを聞く。
集合は、JR館山駅東口で、当日受付となる。
研究者ら可能性など探る 「館山まるごと博物館」でシンポ
地域の自然遺産や文化遺産を「まるごと博物館」と見立てるエコミュージアムの手法が、市民による生涯学習として全国的に広がりを見せる中、館山市での取り組みを検証するシンポジウムが2月16日、市内のたてやま夕日海岸ホテルで開催される。この分野の第一人者による基調講演やパネルディスカッションをとおして、取り組みがどんな未来を創造できるのか、その可能性と課題を探る。
20年にわたり文化財保存運動を展開してきた「館山まるごと博物館」の取り組みは、実践的なモデル事例として注目されている。〝平和・交流・共生〟をまちづくりの理念として、文化遺産の保存・活用を呼びかけてきた同博物館の活動は、地域住民の絆を育むとともに、共通の歴史をもつ地域間の連携として、広域「まるごと博物館」のまちづくり交流に発展している。
その活動の中心的役割を担ってきたNPO法人安房文化遺産フォーラムと、青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会が主催し、シンポジウムを企画。横浜国立大学大学院教授で日本エコミュージアム研究会前会長の大原一興氏を迎え、広く世界を見てきた同氏から「文化遺産を活かしたエコミュージアムのまちづくり」と題して基調講演してもらう。
この後、林浩二(県立中央博物館学芸員)、チョン・イルジ(神奈川大学助手)、杉江敬(館山市教育委員会生涯学習課文化財係長)、愛沢伸雄(安房文化遺産フォーラム代表)の4氏をパネリストに話し合う。
午後1時半〜4時までで、参加無料で興味関心のある市民の来場を呼びかけている。
椿の小原家庭園 午前中に見学会
シンポジウムに先立って、同日午前10時から「椿の館」として知られる同市南条の小原家庭園の見学会が開かれる。参加希望者は、同所の観音寺前に時間までに集合する。
小原家は、築160年の和風建築で、離れは映画「赤い鯨と白い蛇」のロケにも使われた。三代前の当主・小原金治(1859〜1939)は、明治期に県議や衆議院議員を務め、安房銀行(千葉銀行の前身)や房総遠洋漁業株式会社の設立と経営に関わり、安房の近代化に大きな役割を果たした。
その孫の謹治(1910〜1999)は、館山市花となったツバキを700種類育てた研究者として世界に知られ、作付した新種は「布良」「相の浜」「山王」などと名付けられ10種類にのぼる。
戦争遺跡保存全国シンポジウム①
「戦後70年」大会へのお誘い
愛沢伸雄=NPO法人安房文化遺産フォーラム代表=
(房日新聞寄稿2015.9.1付)⇒印刷用PDF(連載5本)
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