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タイトル:会長あいさつ
掲載日時:%2017年%10月%01日(%PM) %22時%Oct分
アドレス:http://bunka-isan.awa.jp/About/item.php?iid=628

佐野ふさ子会長

安房高等女学校木造校舎を愛する会

会長あいさつ

子どもの頃、田園風景の向こうに見えるお城のような学校に憧れたものでした。念願叶って入学できたときには天にも昇るようなうれしさでした。どきどきしながら、制服に身を包み、校舎に足を踏み入れた日のことを忘れられません。私がもっとも感動したのは、階段のやさしさです。昇り降りしやすい高さと、衝撃の少ない柔らかさには、設計者の配慮に愛情を感じ、この思いは今なお変わることがありません。

安房高等女学校から、戦後に安房女子高等学校、安房第二高等学校、安房南高等学校と名を変えながらも、千葉県で二番目に歴史のあった由緒ある女子高校は安房高等学校と統合され、残念なことに 平成20(2008)年に幕を閉じました。千葉県指定文化財でありながら、誰にも使われていない母校の学び舎を目にするたびに、とてもさみしい思いをしておりました。

そして10年を経た今年の夏、この美しい歴史建造物を地域の誇りとして後世に継承したいと願う皆さんと出会うことができました。10月28日の見学会に向けて「少しでもお手伝いをしよう」という声が上がり、 自主的に5回ほど草刈りや掃除をさせていただきました。庭や校舎が息を吹き返す様子に気持ちが弾み、ぬか袋で廊下を磨いた少女時代を思い出していました。何よりうれしかったのは、私たち卒業生や旧職員ばかりではなく、他校の卒業生や遠方から駆けつけた方々など、暑い夏の日にもかかわらず約40人が 作業に加わってくださったことです。心より感謝を申し上げたいと思います。

こうした皆さんと話し合いを重ね、私たちは「安房高等女学校木造 校舎を愛する会(安房南高校旧第一校舎)」を発足することにしました。これからも、地域の文化遺産を大切に保存・活用するとともに、忘れられつつある歴史をひもといて調査・記録し、その価値を多くの方々と 分かち合っていきたいと願っています。ぜひ、皆さんのお力を貸して いただけたら幸いに存じます。 平成29(2017)年10月1日


会 長 佐野ふさ子 (昭和30年卒業)
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