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明治後期、小谷源之助・仲治郎兄弟をはじめとする房総のアワビ漁師(海士)たちはアメリカ・カリフォルニア州モントレー湾地域へ渡り、器械式潜水漁をはじめた。アワビステーキや缶詰などで大成功し、日本人コミュニティをつくり、ゲストハウスには尾崎行雄・竹久夢二ら政治家・文人墨客・皇族らが滞在、日米親善に寄与したものと思われる。

水産伝習所3期生で関澤の弟子である仲治郎は日本国内に戻り、千田(南房総市千倉町)で潜水技術者を養成し、アメリカへの人材供給の役割を担うとともに、安房水産学校が設立されていくなかで大きな貢献を果たしていく。

ところが日米開戦後、太平洋岸の日系人はすべて砂漠の強制収容所へ入れられ、アワビ漁師らはおもにポストン強制収容所に移送されている。その際、米軍による日本本土決戦の房総上陸計画・コロネット作戦の情報収集への協力をさせられたものと推察される。

弟・仲治郎の墓所は、南房総市千倉町千田の長性寺。同寺には、鯨の供養碑もある。

戦後60年を経て歴史が明らかになり、2005年9月3日に南総文化ホールにて「虹のかけ橋〜ウミホタルとアワビのむすぶ日米交流」が開催され、平和交流が育まれた。来日したアメリカの歴史学者サンディ・ライドン博士らモントレー市民40人は、8日間にわたり、安房の戦争遺跡やアワビ漁師の故郷などをめぐった。

ゲストハウス(尾崎行雄と竹久夢二)

ゲストハウスに滞在中の尾崎行雄と竹久夢二


【日米交流の実践】

虹のかけはし〜ウミホタルとアワビがむすぶ日米交流


【参考書籍】

太平洋にかかる橋〜南房総・モントレー民間交流史


【参考論文】

論文データベースを参照ください。

09年2月3日 28,262

特定非営利活動法人(NPO) 安房文化遺産フォーラム

旧称:南房総文化財・戦跡保存活用フォーラム(2008年5月に現在の名称に変更)

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